かずさんの、ふらり日々是好日の記

ふっても てっても  日々是好日  泣いてもわらっても 私の一生の中の きょうが一番いい日だから

204 輸入貨物の数量オーバー、ショートの処理(その1)

2007-06-27 | 輸入
からっと夏空はまだまだで、むしろ空梅雨が心配されます。
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会社で、輸入実務をしていると、輸入許可後に検品したところ、インボイス数量に比べオーバーやショートがあることが往々にしてあると思います。

こういう場合、取引としては①決済価格は変わらず、後日の調整もない ②オーバーやショートによる過不足額を、別途決済する。 ③過不足額を次回の取引単価を変えて調整して相殺する。
の方法がとられますが、こういう場合の処理は、本来はどうあるんでしょう。

前提として、数量による、規制や関税制度の適用が変わったりはまったくなく、純粋に通関手続きという観点からと考えてです。

ご承知のように、輸入通関手続きは、納税申告と輸入申告からなっています。

①の場合は、事後も決済価格は変わらないということですから、課税標準としてはインボイス金額が正解のようです。いやみがあるのは、輸入申告数量が違っていたということで、その数字は貿易統計に計上されていきますから、正しいにこしたことはないという問題ですが、ごく単発で、小さな誤差ならわざわざ訂正しないということが行われているんでしょうか?

 なお、こういう場合の、輸入申告数量の訂正申告を「修正申告」と呼ぶ方がいらっしゃいますが、関税法の修正申告は第7条の14で「・次の各号に該当する場合には、・・課税標準又は納付すべき税額を修正する申告(以下「修正申告」という。)をすることが出来る」と規定しています。
 つまり、課税標準や税額を変えて不足税額を納付するための申告が修正申告ですから、単に数量を変えるだけの手続きは修正申告ではなく、いわば輸入申告の事後訂正のような話です。

石炭、鉄鋼石のようなbulkモノですと、インボイス数量は積地のもので、日本でもう一回計って実際の取引数量を確定し、契約で定めたアローワーンスなどを考慮して最終の決済額が決まるということが、ありえますが、こんなときの通関は、実際の数量が使えますから問題はないです。

機械のような個品取引ですと、普通、数量の過不足は出ないですから、ショート、オーバーが頻繁にあるとしたら、改善を要求すべきでしょうし、度が過ぎると輸入手続き前に数量チェックをしなきゃいけなくなりそうです。

②③は明日以降に・・・

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恐竜の化石があれこれ、各地で発見されています。暑苦しい夜は、ジェラシックパークにワープして、心やさしい恐竜の背中で遊びたいものです。




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