有数のコンテナ量の物流を扱うS社が、上海から米国への国際貨物を、船で上海から名古屋港まで運び、中部空港から航空で米国まで運ぶという試みを始めたとの報道がありました。
混雑する上海空港を避ける措置で、総運送日数は2~3日余計にかかるものの、運送費は20%ぐらい低減になるとのことでした。
中部国際空港を中継地に使うのは初の試みということですが、近頃のロジステイクスは、単純な航空機による輸送や、貿易船による輸送ではなく、鉄道輸送を加えて、SEA、AIR、RAILの組合せで、コスト、リードタイム、CO2 の最適組合せを考えるようなことが各方面で行なわれています。
このような場合、もし、日本を中継にする場合は、そのつなぎの部分の税関手続きをどうするのか、基本的に関税法第2条(定義)の「外国貨物」(1項3号)に該当するため、その間の国内異動、取出し、積みつけ手続きをどう繋いでいくのか、そう懸案になることはありませんが外為法の輸出管理の対象品目ならこの部分をどう処理するかなど、関係法令面もクリアしておく必要があります。
大手荷主に対し、物流関係企業が上記のような最適物流の提案を、タイムリーに行なっていけるかどうか、こんなことにもそれぞれの企業の実力が表れそうですが、空港の処理能力もどんどん変わっていきますし、ロジステイクスの分野も環境変化への対応力・提案力が問われる時代になっているように感じた、冒頭のS社の報道でした。
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写真は、海上コンテナ、JR12フィートコンテナ、航空のULDです。
混雑する上海空港を避ける措置で、総運送日数は2~3日余計にかかるものの、運送費は20%ぐらい低減になるとのことでした。
中部国際空港を中継地に使うのは初の試みということですが、近頃のロジステイクスは、単純な航空機による輸送や、貿易船による輸送ではなく、鉄道輸送を加えて、SEA、AIR、RAILの組合せで、コスト、リードタイム、CO2 の最適組合せを考えるようなことが各方面で行なわれています。
このような場合、もし、日本を中継にする場合は、そのつなぎの部分の税関手続きをどうするのか、基本的に関税法第2条(定義)の「外国貨物」(1項3号)に該当するため、その間の国内異動、取出し、積みつけ手続きをどう繋いでいくのか、そう懸案になることはありませんが外為法の輸出管理の対象品目ならこの部分をどう処理するかなど、関係法令面もクリアしておく必要があります。
大手荷主に対し、物流関係企業が上記のような最適物流の提案を、タイムリーに行なっていけるかどうか、こんなことにもそれぞれの企業の実力が表れそうですが、空港の処理能力もどんどん変わっていきますし、ロジステイクスの分野も環境変化への対応力・提案力が問われる時代になっているように感じた、冒頭のS社の報道でした。
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写真は、海上コンテナ、JR12フィートコンテナ、航空のULDです。
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