京都大原紫葉工房便り

京都洛北・大原の里のしば漬屋から、毎日!情報発信。

おとといの、なまこ調理。

2007-02-02 11:27:51 | 妻!の料理
 やっと、水曜日に行ないました、なまこ調理について書きます。
 そう、お豆腐作りの後にささーっとしまして、晩御飯のおかずにしました。

 作り方は、小春の母さんがコメントの中に書いてくださったやり方を見て・・・
 (でも、うろ覚えなので、所々忘れていたような・・・)

 元来私はあまり好きではありませんが、小春の母さんのブログで拝見してましたら、やってみたくなりまして(解体を)、買ってきた次第です。
 食べるのは、なんとか・・・
 小さい頃から、日曜日だったか、母がスーパーで買ってきては、大根おろしと合えて、食卓に出していましたし。
 何とか、食べることはできるのですが。
 わざわざ自分で買ってまでは、食べたいと思いません。

 沖縄の海に行くと、あいつがごろごろと転がってますな。
 (ここらへんでもですか。)
 浅瀬の底に・・・
 あれを裸足でグニュッと踏んづけた時の、あの感触。
 そして、瞬時に神経に走るおぞましい衝撃。
 あれを思いますと、そう食べたいと思いません。

 わたくし、軟体動物とは結婚できません。
 ウミウシとかいう謎の生き物。
 あれも、大学に入ってから、淡路島で初めて見ました。
 あんな、気持ち悪いものが日本の海に居る、ことを知った衝撃。
 カタツムリを不意に踏んづけてしまったときの、あの惨状。
 どーも、苦手です。

 話戻して、なまこ。
 だいたいですね。
 私の姉が悪い輩で。

 あれは、姉がもう小学生になってからだと思いますが。
 食卓に上がったなまこを見ながら。
 「Jちゃん、気をつけんちゃいよ。なまこをかんで食べたら、いけんよ。
  かんで食べたら、体が溶けてしまうけえね。
  そのまま飲み込まにゃあいけんよ!」
 と、私に教授しました。
 きっと、まだ保育園児だった位のわたし。
 なんて、コワイ食べ物なんだ、と思いました。

 疑う事など知らない、純粋無垢な幼児を・・・、よくも騙しおって・・・
 成人する頃まで、噛んで食べることが出来ませんでした。
 ちなみに、ガムでもやられました。
 「ガムを呑み込んだらいけんよ。呑み込んだら、心臓に張り付いて、死んでしまうけえね!」
 と・・・
 今でも、少し怖いです。
 ガムがね。

 だいたい、そういう苦い思い出があるので、そんなに食べたくならないのです。
 なんとなく、職人?たるもの、一度は裁くべき対象物だと、うすらうすら思いながらも・・・



 という前置きがありまして・・・
 今回、初めてなまこを裁くこととなったのです。
 (ちょっと勇気を出してみたわけです。)

 前置きが長いわりに、調理はすぐです。
 基本的に、なまこの両端を切って、内臓を出してから、刻んで、味付けをするだけですから。
 魚の、三枚おろしや、骨抜きに比べると、とてーも簡単です。

 何が手ごわいかと言いますと。
 あの見た目と、感触。
 あれに、勝てるかどうか。
 そういう問題になってきますから。
 どうか、なまこ好きの皆様、これから書く表現に、お気を悪くなさらないよう、宜しくお願い申し上げます。



 というわけで。
 なまこをパックから取り出しました。
 「ぐにょっ」と、軟体動物の手触り。
 まあ、イカやタコを持ち上げたときの、あの重さに、手ごたえ、でしょうか。
 ハリはなく、だらっと垂れ下がるので、持ち上げるのは難しいですね。

 で、この軟体動物の、どちらが前で、後ろか、よくわからない、両端を切り取ります。
 内臓を取り出さなければいけません。

 けどもね。
 切った瞬間!
 軟体動物の体が、「きゅっ」と引き締まり、硬直したではありませんか!
 想定外のことが起き、わたくし、びっくり!

 そーですねー。
 ゴムマリのゴムくらいの固さと、張りが出ました。
 心なしか、大きさも縮まっています。
 怖いよー。
 すでに、私は逃げ腰、食べる以前に、調理をやり遂げる自信をなくしました。

 さて、なまこの身がキュッと縮んだおかげで、切った両端から内臓を引き裂くのが、難しくなりました。
 「どうしよう。」
 多分、一番良いのが、魚の腹を割くように、縦に切れ目を入れて、身を広げることでしょう。
 そうすれば良かったんですけどね。
 何を思ったか、真ん中で、ぶつっと切ってしまいました。
 なまこの体の真ん中をね。ぷつっと。
 胴切りです。

 この次、何が起こるか、お分かりですか?
 はい。
 内臓が、一気にドバーッと、すごい勢いで出てきました。

 卒倒。
 頭の中、真っ白です。
 すごかったです。

 まな板から、はみ出、周りに流れ落ちる前に、慌ててまな板を流しに移し、事なきを得ました。
 流水で内臓を洗い流し、きれいになりました。

 でもね。
 洗い流した後。
 なまこの体って、穴の入り口に、ギザギザの口?が付いてて、怖いんですね。
 これにもビックリしました。
 怖いです。
 切り落としました。

 ほしたら、もう、いつもの見慣れた、なまこの姿に近づいてきました。
 (刺身のサク状)
 これを、5ミリほどに薄切りしました。
 


 これに、塩少々を振りまして、もんで、しばらく置いておきます。
 その後、歯の良い方は、このまま調理に使いますが。
 もうちょっと柔らかくするために。

 番茶を沸かして、ざーっとふりかけました。(ざるに入れといて。)
 そうすることで、ずいぶん柔らかくなるそうです。
 その後、本当は冷たい水で洗うそうですが、私は忘れてました。
 (生暖かいまま、甘酢漬けにしました。)

 大根おろしも良かったけど。
 今回、時間が無かったこともあって、簡単に甘酢漬けに。
 すりしょうがも加えて、サッパリ頂きました。



 (感想)

 家族は、皆なまこ好きなので、喜んで食べてくれたのですが。
 硬い!
 し。
 なんだか、「なまこ」臭のきつい、なまこになってしまいました。
 からねー、なんだか悔しくて。
 何が悪かったのか、足りなかったのか。
 気になるから、もう一度やりたいです。
 気持ち悪いんですけどね。

 今回、思い切ってやってみましたけど。
 予想をはるかに超えた、サプライズっぷりでした。
 超ー気持ち悪かったです。
 はっきり言って。

 1月最後に、一月で一番強烈な体験をした思いです。
 (きっと、今年、十本の指に数えられるでしょう。)
 だけど、いったい何が足りなくて、こんなに硬くて、主張の強いなまこになってしまったんでしょうかね。
 皆さん、是非是非ご教授下さいませ!
 宜しくお願いします。

寒おすえ。

2007-02-02 07:27:21 | 大原の風景


 天気予報どおり、今日は雪が降ってます。
 なんで、よりによってこんな日に・・・

 今日は、大ばあちゃんの通院日(月に一度)。
 幼稚園は、節分の豆まきの日です。
 しかも、給食を頼んでおります。(一回350円×2)

 幼稚園バスはここまで上ってきてくれるでしょうか・・・
 これは、園に電話したら、逆に「どうしましょう?辻さん。」と聞かれるパターンです。
 困ったなあ・・・

 京都バスは、さっきトラックで、道路に何かまく作業をしてました。
 だから、とりあえず、路線バスは運行しているんでしょう。

 園バス、来てくれるかな。
 けど、大原、人数少ないし・・・
 そこまでの危険をおかして、上って来てくれるでしょうか・・・
 心配です。