ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

迷う最初のヴァイオリン

2010年12月01日 09時51分18秒 | ヴァイオリン
 年末に最初のヴァイオリンを買おうとしている方もいらっしゃると思います。 そこで、毎度、同じような内容ですが、買う際のヒントを。

 私が自分で幾つか買って分かったことは、ヴァイオリンは熟練した製作者が手作りしたものが一番よく、モダンやオールドも経過年数を除けばこの部類のものです。新作で日本人の製作者のものなら1挺100万円前後から、イタリアンならさらに数十万円以上がプラスされます。ただ、最初に買う楽器としては高すぎます。

 大きな楽器店では、それ以外の数万円から数十万円のいわゆる量産品メーカーの製品が多数並んでいます。鈴木バイオリン、カール・ヘフナーはよく目にしますし、K.シモーラ、ロート、J.J.ドボルザーク、ソフィア、クラウス・ヘフラー、グリガなどのブランドや国産ブランドのピグマリウスもあります。他にもいろいろあります。

 量産品が、手作りの100万円前後のものとどう違うかですが、材料の選定基準を下げて材料費を抑えたり、工程の機械化や分業によって、手作りだと1カ月を要すると言われる時間を短縮し、コストダウンを図っているものと考えられます。人件の安い外国で作らせる場合もあると聞きます。

 ヴァイオリンは製作者、メーカーによらず、素材、構造は基本的には同じなので、ブランドによる良し悪しはあまり気にしなくてよさそうです。

 実際に幾らくらいのものを買ったらよいかは、その方の財政状況や、楽器にどれだけの資金を注ぎ込む意志があるかによりますので、一概には言えません。いろいろなご意見を集約するとこんなところではと思います。

 (1)初心者用の安価な物、例えば、鈴木バイオリンの幾つかのセットがよいとの話があります。5万円台からあり、弓も付いています。ヴァイオリンをやめても、お金のロスが少ないですし、慣れないうちは楽器を落としたり、傷を付ける事故もありますから、よいかも知れません。けれども、私がそうだったように、買い替えたくなる人も多いと聞きます。

 (2)最も安価なものから二、三段階上のものという考えがあります。定価20万円~30万円と言ったところでしょうか。数万円のものとは明らかに違うし、練習する上での問題もなく、音質もなかなかです。私の一番のおすすめです。弓は別売りで、出来れば、楽器と同じくらいのものがよいと思いますが、楽器の3分の1くらいの値段のものでもやむを得ないでしょう。

 (3)量産品の上位のものをすすめる意見もあります。買い替えをしない前提なら良いと思いますが、万一、買い替えとなると、量産品は下取りして貰えないのが普通で、二重投資になります。

 なお、私のもう一つの趣味であるフルートの値段とクラスの関係は、ヴァイオリンにも当てはまるように思いますので、ご参考までに挙げておきます。

 ヴァイオリンの初心者用はフルートの洋銀(6万円~8万円)、ヴァイオリンの量産品はフルートの頭部管銀(13万円~25万円)か管体銀(25万円~40万円)、ヴァイオリンのハンドメイドはフルートの総銀(60万円~100万円)、ヴァイオリンの年代物がフルートの金(120万円~1000万円)にそれぞれ相当すると思います。

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