ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

「家族の勝手でしょ!」

2010年12月07日 04時44分00秒 | その他
 たまたま見かけた興味深い本のタイトルで、著者は岩村暢子さん、新潮社の出版です。

 普通の家庭の三食を写真付きで紹介しており、食生活の崩壊ぶりが分かります。目に付いた点を幾つか挙げて見ます。

 主食を3品並べて品数を誇る人が居るそうです。主食と香のものは数えない習慣を知らない人のようです。

 揚げ物をしない家庭が有るとは聞いていましたが、作る場合でも油の量が少ないのと、経験不足で揚げ加減が分からず、黒焦げの揚げものが多いのだそうです。

 目玉焼きができない人が居る。コメントしようがありません。

 魚はあまり食べないようで、食べても魚の種類が少ないようです。一番食べるのは鮭、次が刺身だそうで、煮魚はまず作らないようです。もっとも、近くのスーパーで販売する魚の種類が少ないせいもあるのでしょう。

 野菜をなるべく摂取するという「なるべく」を誤解し、1日3食のどこかで実現できればよいとか、極端な場合は1週間に1度とか、野菜ジュースで代用するというようなデタラメぶりが描かれています。

 笑ったのは、外食よりも家庭での食事の方が野菜が少ないのだそうで、初耳でした。外食なら、慣習に従って料理に見合った野菜を付け合わせますが、家庭ではメインを単品で皿に盛るだけで、野菜を用意しない人が多いそうです。野菜を使い切れないと困るし、昨今、値上がりしているからのようですが、その結果、親も子供も便秘だそうで、当然のことですね。いずれ大腸がんの危険が待っています。

 このような風潮は日本だけではないようです。少し前、NHKのテレビでしたか、ドイツのある共働きの家庭で、夕食は冷凍品を加熱したフライドチキンのみで主食も無いという食卓を見ました。ザウアークラウトでも作り置きしていないのでしょうか。日本とドイツは、かつて人命を尊重しない国でしたけれど、いまだに健康について深く考えないようです。今次大戦のお友達だったイタリアは、相変わらずのスローフードのようで、食に関してはまともです。

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