ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

ブルガリア人のクレモナヴァイオリン

2010年12月25日 09時30分32秒 | ヴァイオリン
 ホームページを見ていて、たまたま目に付いた記事に関連してです。

 プラーメン・ミルチェヴというブルガリア人が作ったクレモナのヴァイオリン、宮地楽器さんで新たに扱われるようになったようです。名前に記憶がありましたので調べましたら、弦楽器サラサーテさんの価格表に掲載されていました。

 あまり有名とは言えない製作者と思いますが、2つのお店で扱われるからには、良い点があるのでしょう。コンクールで賞を取ったこともある人の楽器が80万円台ですから、クレモナの作家ものとしては安価です。

 この人に限らず、ブルガリア出身の作家の名前はときどき目にします。出身国のブルガリアなどの東欧のヴァイオリンは、比較的安価に購入できるものとして知られており、ソフィア(ブルガリア)やグリガ(ルーマニア)の量産ブランドは、大手の弦楽器販売店で扱っていてかなり有名です。

 このプラーメン・ミルチェヴさんがもしも帰国すれば、ブルガリアのヴァイオリン作家になりますけれど、木材は東欧でも切り出されると聞きますし、イタリアの木材商から取り寄せることも可能でしょうから、帰国後に製作するヴァイオリンはクレモナのものと変わりないことが想像されます。ブルガリアの物価は日本の10分の1とか5分の1と言われていてかなり安いですから、クレモナ風ヴァイオリンが安価に製造出来る可能性があります。

 良いヴァイオリンを生むためのブルガリアの音楽環境はどうかと言うと、伝統的に声楽で著名な人が多く、バスのボリス・クリストフやニコライ・ギャウロフ、ソプラノのアンナ・トモワ=シントウなどはレコードやCDでも知られています。ピアニストのアレクシス・ワイセンベルクもブルガリアでしたね。この国には、オーケストラ、オペラハウスも勿論ありますし、ソフィア・ゾリステンと言う室内合奏団も著名です。
 
 演奏家が居れば、演奏家の卵やアマチュアも居る筈で、その方々が楽器を買ったり、修理を依頼することもあり、商売も成り立つのでしょう。

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コメント (2)
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