年数を経過した古いヴァイオリンが良いと言われます。古い楽器はオールドとモダンに大別され、これらを曲によって使い分ける人も居るらしく、音色によって使い分ける以外に、例えばオールドでバロックや古典を弾き、モダンでロマン派以降の曲を弾くと言うようなやり方もあるとか。後者によれば、例えばブラームスまではオールドで弾き、メンデルスゾーン以降はモダンで弾く事になりますね。
Wikipediaで調べて見たら、バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータの発刊が1720年、ヴィヴァルディの四季の発刊が1725年、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の初演が1806年、ブラームスのヴァイオリン協奏曲の初演が1879年、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲の初演が1845年との事。
著名な製作者ストラディヴァリウス(1664年~1737年)は若い頃から高齢になるまで製作したようなので、上に挙げたバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ、ヴィヴァルディの四季の初演の頃にはストラディヴァリウスの新作が誕生していた事になります。
現在の形のヴァイオリンの最も古いものはガスパーロ・ダ・サロ(1540年~1609年)のものと言われ、1600年頃には既にヴァイオリンを製作していたと想像できますから、バッハ、ヴィヴァルディの頃には100年ちょっと経過したヴァイオリンが存在していた事になりますが、今で言うような300年も経過したオールド楽器は無かった筈で、ガスパーロ・ダ・サロでさえ、年数的には現在のモダンくらいのものであった計算になります。
年代的に後になるメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲の初演の頃にはガスパーロ・ダ・サロの1600年頃の楽器は245年経過していたことになり、現在で言うオールド並みの古さになっていましたが、ストラディヴァリウスはと言うと、仮に1700年に製作した楽器でも145年経過したに過ぎず、年数だけを見れば驚くほどの物では無かった筈。因みにこの頃にモダンのプレッセンダが新作の仲間入りをしています。
現在のようにヴァイオリンは古い物がよい、とりわけ200年以上とか300年以上の古い物がよいという考えは、何時頃に生まれた考えなのか、少々不思議に思います。経年変化の効果を否定する積りは全くありませんが、新しくても良い楽器は続々登場しています。
個人的には、20世紀初頭からレコードの発売が盛んになり、それにつれて宣伝・新聞評論などで楽器の話も取り上げられるようになったため、注目が集まったからという考え方も出来そうな気がします。
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お考えとあまりに違うご返事を差し上げるのは失礼になると思いますので、ブログを拝見してどのようなお考えの方かを私なりに理解した上でご返事を書きたいと思います。
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現在の形のヴァイオリンの最も古いものはガスパーロ・ダ・サロ(1540年~1609年)のものと言われ、1600年頃には既にヴァイオリンを製作していたと想像できますから、バッハ、ヴィヴァルディの頃には100年ちょっと経過したヴァイオリンが存在していた事になりますが、今で言うような300年も経過したオールド楽器は無かった筈で、ガスパーロ・ダ・サロでさえ、年数的には現在のモダンくらいのものであった計算になります。
年代的に後になるメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲の初演の頃にはガスパーロ・ダ・サロの1600年頃の楽器は245年経過していたことになり、現在で言うオールド並みの古さになっていましたが、ストラディヴァリウスはと言うと、仮に1700年に製作した楽器でも145年経過したに過ぎず、年数だけを見れば驚くほどの物では無かった筈。因みにこの頃にモダンのプレッセンダが新作の仲間入りをしています。
現在のようにヴァイオリンは古い物がよい、とりわけ200年以上とか300年以上の古い物がよいという考えは、何時頃に生まれた考えなのか、少々不思議に思います。経年変化の効果を否定する積りは全くありませんが、新しくても良い楽器は続々登場しています。
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