ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

再生可能エネルギー

2014年12月08日 08時42分17秒 | その他
 原子力発電の代替として再生可能エネルギーが取り上げられます。選挙運動では、与党は相変らず原子力発電の再稼働を主張するのに対し、野党はおしなべて反対。

 資源エネルギー庁のホームページを眺めると、再生可能エネルギーに関して「・・・太陽光や太陽熱、水力、風力、バイオマス、地熱などのエネルギーは、一度利用しても比較的短期間に再生が可能であり、資源が枯渇しないエネルギーです。・・・」と書いてあります。

 再生可能エネルギーを利用すれば温室効果ガスをほとんど排出しないので、原子力エネルギーに比べれば良いことづくめに見えますが、使い勝手のよい電力に変換する際の変換効率、設備コスト、発電規模、発電コストなどを考慮すると、現在利用されていないものは、それなりに問題があり、実用性が低いように思います。

 話題としてよく取り上げられる太陽光と風力。前者は太陽電池による発電に利用され、後者は大きな風車による風力発電に利用されるもの。バイオマス、地熱などはあまり聞きません。

 例えば太陽光発電、メリットがある反面、夜間には発電ができません。蓄電池を利用すればと考えても、コスト高になる上、蓄電池の寿命もあります。また、太陽光発電を推進するための電力買取りも見直されそうで、今後の普及にブレーキがかかる懸念もあります。

 風力発電もクリーンなイメージがありますが、運転して見ると低周波騒音の発生源となる事が分かり、そうなると人里から離さざるを得ず、そのための送電線を新たに設置するコストがかさみます。

 再生可能エネルギーの利用ではありませんが、都市ガスやLPガスを使用する燃料電池と言うものが家庭用にも普及し始めています。二酸化炭素の排出はあっても火力発電にくらべれば少ないと言われますし、昼夜・天候を問わず発電ができます。燃料を燃やす方式に比べると、直接電力を取り出すので効率的と言われ、火力発電の代替が可能になるかも知れません。

 また、水素を使う燃料電池が自動車で実用化されようとしています。発電の際に排出されるのは水だけと言われますが、水素を取り出す際にエネルギーを必要とし、コストがかかりますし、場合によってはその際、二酸化炭素も排出されます。水素ガスは微小な孔からもれやすいので、取扱いにはかなり注意が必要になります。

 現在の日本では、原子力発電を中止した穴埋め用に火力発電を増強しています。これは地球温暖化に悪影響を及ぼしており、それでも敢えて行っているのは、発電規模から言って原子力に直ちに代替できるものが他には無いからで、そうなると残念ながら当面は原子力に頼るしかありません。

 エネルギー問題がこう言う現実論から離れて、単に政党間の争いの種になっているのはいかがなものか。

 最後に、連想的に思い出したのが核融合発電。使用する重水素は海水から取れるので無尽蔵。ただし、原子力発電を原子爆弾の平和利用と言うロジックに従えば、こちらは水素爆弾の平和利用。聞いただけでアレルギーを起こす人が多いと予想されます。でも研究は行われているので、そのうち話題になるかも知れません。原子力発電の二の舞にならぬよう、実用化の前によくよく検討すべきかと思います。


《コメントを下さる方々へのお願い》
 コメントを下さる場合、恐れ入りますがご自身のブログのURLをご記入下さるようお願い致します。
 お考えとあまりに違うご返事を差し上げるのは失礼になると思いますので、ブログを拝見してどのようなお考えの方かを私なりに理解した上でご返事を書きたいと思います。


にほんブログ村 クラシックブログ ヴァイオリンへ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ フルートへ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログへ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする