有識者会議

皇位継承に関して新たなメンバーが会議を構成すると発表されました。

内閣支持率などの俗事とは異なり、天皇制に関しては積極的な反対意見は聞こえて来ないように思います。上皇・上皇后両陛下ならびに現在の天皇・皇后両陛下に対して親しみやすい良い印象を持つ人が多いからと思います。

皇位継承は皇室典範で天皇家の男子に限ると定められています。皇室典範は議会の議決を経て改正されるべき法律なので、必要であればそのような手続きを踏む必要がありますけれど、まずはどのような方法があるかを議論するものと思います。

議論としては男子に限る点を撤廃する事が考えられます。しかし保守派と言われる人達からの強硬な反対が予想されます。この保守派と言うのは自民党を指すのではなく、天皇制に対する考えの上での区分と思います。

旧憲法下さらには明治維新以前の天皇制を支持する立場からはあり得ない事であり、女性には天皇の遺伝的形質が伝わらないため万世一系（ずっと同じ血筋と言う事）にならないからと読んだ事があります。

旧宮家の復活と言う考えがあります。戦後の皇籍離脱で一般人となった方々の宮家を復活させるなどして皇族を増やすもので、一見合理性があるかのように見えますが、どうでしょうか。

旧皇族は300年以前に天皇家から分かれたそうで、それこそ万世一系かどうかが疑われます。韓流の現代ドラマなら直ちにDNA鑑定と言うところです。

また、「 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。」と言う憲法の規定があります。

復活した旧皇族が「日本国民の総意に基く」かと言うと、現在の皇族のように生まれた時から国民が関心を寄せ、その地位を認めて来た経緯が全く無い人達でありますから、急に尊敬しろと言うのには無理があります。また一般人として生活して来たため、不行跡が聞こえて来る場合もあります。個人的には反対です。しかし保守派は天皇制と現行憲法との関係を認めないので、このような主張は受け入れないでしょう。


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