日々雑感

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昭和1桁悲哀節

2010年05月16日 | Weblog
           昭和1桁悲哀節


1,花も実もある青春を  軍隊にとられ殺し合い。

 殺し殺されるのもイヤだけど、お国のためと強いられて、

運良く、助かって帰国したら、家も肉親も焼きはらわれて、瓦礫の山に呆然と立ち尽くす。

2,食うや食わずの日を過ごし、闇市で、カストリ飲んで、我が身を慰めれば、朝鮮動乱特需景気で、祖国復興は軌道に乗り、 続く高度経済成長では、産業戦士とおだてられ、馬車馬のごとく働きバチ。

オイルショックの低成長では、情け容赦なく、窓際族 。家では住宅ローンの重圧に加えて、核家族。

子供は親の老後の世話をしないという。

3,男女同権 民主主義 自由平等の名の下に、女房からは粗大ごみ扱いをされる。

 広い天下に、わずか5尺の身の置き所なし。

迫り来る人生の夕暮れ 我が過しかたをながむれば、怒りのみぞこみ上げて、悲哀の嘆き声もなし。

4,鳥なら、とんで逃げる手段あるが、鳥ならぬ身飛ぶすべもなし 。たとえ飛べども行くところなし。

これは、我ら世代の宿命か。、 人の一生とは、こんなものか。

空に居ます神や仏や先祖たち、 我らの嘆きを聞きたまえ。物言いはぬ我らが心情察しあれ。

人間不信になるのも、神仏に、手を合わせないのも、すべて失われた青春の後遺症。