日々雑感

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ある限界

2010年05月28日 | Weblog
              ある限界


芸術作品は、作者において、すべてを表するとしても、受け手には、そのすべてが伝わるわけではない。

人は、各個性によって、生活経験によって万人万様に作品を受け止める。そして人は、己の内部に沈潜するもろもろの感情を作品を媒体にして、引き出し、自分の好みの感情にひたる。

ある人は、悲しみの音楽を聴いて、悲しみの感情にひたるのであって、喜怒哀楽そのまますべての感情に包まれるのではない。

そういう意味では芸術作品は一切を言いつくというのはオーバーな表現だ。