日々雑感

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冷淡だとは思うが

2011年09月04日 | Weblog
冷淡だとは思うが

太平洋を北上して、日本にさしかかった今回の台風は紀伊半島の南東斜面に大雨を降らせた。雨量は降り始めてから、大台ヶ原近くでは、1800ミリに達したと言うから、すごい量で、早速災害をもたらした。

1800ミリの雨量というのは、畳一枚にバケツ1800杯分の水を流したような感じだから、堤防を越えて川の水があふれ出すのも仕方がないが、これほどの洪水や土砂災害はおそらく一生に一度、逢うか逢わないかの自然災害で、テレビの画面を見ながら、どうすることも出来ない歯がゆさを感じた。

東日本大災害に比べると、その規模は小さな物だが、それでも死者が10人も出て行方不明者が何十人となると、災害の大きさは同じように思える。紀伊半島の南東斜面の山々で雨になって降り落ちた水は、降りのこしを大阪平野にばらまいたくらいで、葛城山から以西は対して降らなかった。
おきなくてもいい大地震、ふらなくてもいい豪雨。続け様に来ると、日本の国家が何かに呪われているような気にもなる。

昨夜の豪雨を尻目に、関心は女子サッカーにあった。2-1で勝ったとはいうものの、後半は応援どころか「なにやってんだ」と何回画面にむかって怒鳴ったことか。勝ったとはいうものの、勝利の喜びは湧いてこない。後味は悪かった。

おわったとき、窓の外を見たが、雨らしい雨は降っていない。テレビは色々大変なことを報道しているが、だからといって紀南地方の被災ぶりが少しもぴーんと来ない。この時間帯には土砂崩れが起きていたところもあるはず。でも身辺は平常とほとんど変わりなく、平常心で過ごしている。

人間とは目先の動物だと言うことを思い知らされた。1800ミリの雨が降ろうが、我が身には何の異変も起こらない。だからなますを吹くわけでもない。結局人の不幸に涙すると言っても、それは視野に入る程度の近さだけにおいてである。遠いところで起きていることは、痛くもかゆくもない。思いやり等と言うけど人間は基本的には冷淡な動物なんだろうか。自分の態度を見てそう思った。