小さなおうち
直木賞受賞のベストセラーの映画化。それは、日本の昭和の始めから孫の代までの一市民の素朴な生き方を映画に描いたもので山田洋次監督の作品である。
昭和の初期、戦前の人々の暮らしぶりが描かれていて、戦前の記憶が残っている私には全編を貫く山田監督の叙情性が懐かしく、また自然の風景や母の姿と重なって胸にじーんと来た。
特段の反戦映画では無いけれども、厭戦気分というのが率直な鑑賞の感想である。
今から考えてみると無謀極まる戦争によって、内外を含めてどれだけ多くの命が無駄に失われたか。どれほど多くの人間に苦痛を与えたか。
国を守るとか、戦争に勝つとかと言う大義の下に、国民は総動員され、ささやかな暮らしさえも奪われていたのだ。
神風が吹くとか、大和魂とか、そんな当てにならないものを信じて、世界を相手に戦争するなんて、勝負は初めから決まっている。
一国のリーダーであるならば、その辺のことをよく考えて外交交渉をするべきだった。やる気だけの精神論ではどうにもならない。現実的な物資や兵器の裏付けや技術などがあってこそ初めて戦えるのである。
当時は空論に過ぎない精神論がまかり通っていた。今から考えると非現実的なことおびただしい。その辺のことは国のリーダーとして例え軍人といえども、分かっていなかったはずはないのだが、、、、。そして
そこで多くの人を死に追いやるという悲劇が起こる。
トップの軍人は戦争犯罪者として死刑になる。それは当然である。
小さなお家のおばあさんの一生涯の回想録によって僕が行き着いた結論はこーゆーところだった。
直木賞受賞のベストセラーの映画化。それは、日本の昭和の始めから孫の代までの一市民の素朴な生き方を映画に描いたもので山田洋次監督の作品である。
昭和の初期、戦前の人々の暮らしぶりが描かれていて、戦前の記憶が残っている私には全編を貫く山田監督の叙情性が懐かしく、また自然の風景や母の姿と重なって胸にじーんと来た。
特段の反戦映画では無いけれども、厭戦気分というのが率直な鑑賞の感想である。
今から考えてみると無謀極まる戦争によって、内外を含めてどれだけ多くの命が無駄に失われたか。どれほど多くの人間に苦痛を与えたか。
国を守るとか、戦争に勝つとかと言う大義の下に、国民は総動員され、ささやかな暮らしさえも奪われていたのだ。
神風が吹くとか、大和魂とか、そんな当てにならないものを信じて、世界を相手に戦争するなんて、勝負は初めから決まっている。
一国のリーダーであるならば、その辺のことをよく考えて外交交渉をするべきだった。やる気だけの精神論ではどうにもならない。現実的な物資や兵器の裏付けや技術などがあってこそ初めて戦えるのである。
当時は空論に過ぎない精神論がまかり通っていた。今から考えると非現実的なことおびただしい。その辺のことは国のリーダーとして例え軍人といえども、分かっていなかったはずはないのだが、、、、。そして
そこで多くの人を死に追いやるという悲劇が起こる。
トップの軍人は戦争犯罪者として死刑になる。それは当然である。
小さなお家のおばあさんの一生涯の回想録によって僕が行き着いた結論はこーゆーところだった。