伊吹山
東海道線に乗って、米原から関ヶ原に向かって走ると、左手にひときわ高い山が見える。それが伊吹山である。登山する人も多いと聞くが、冬は雪ですっぽり覆われ山は真っ白である。
雪山登山は禁止されているのかどうか知らないが、冬の伊吹山は見るだけでも身震いがする。標高が高いだけに冠雪も凄い。
夏の登山は気持ち良さそうだ。それよりも雪解けの季節が来て、雪が消える頃には、草花が一挙に輝きだすだろう。長い冬に耐えて命を燃やす時、伊吹山は生命の息吹を、見るものに与えるだろう。
何千年、何百年、この風景は変わらないのであろうが、人の世は30年くらいを境にして世代交代が起こり次々に変わっていく。
伊吹山は自然の営みによって姿をそのままにして衣だけを変える。だから季節によってこの山は見る者に与えるものが違ってくる。
ついでだが、直近の登山口としては近江 長岡が良いのだろうか。それとも柏原が良いのだろうか、ふとそんなことを思った。
>