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■■【お節介焼き情報】 経営のヒント「経営トップ15訓」
経営コンサルタント歴25年を経過した時点で、(特)日本経営士協会の理事長を拝命することになりました。
その際に、自分自身を戒める意味で「理事長十戒」を作り、それを日々座右におきながら仕事をしてきました。
私の経営に対する考え方の基本は「当たり前のことが当たり前にできる」「暖かい管理ができる」、その様な企業作りのお手伝いをすることです。
理事長歴も長くなり、そろそろ後任の選定やその人への傾斜引き継ぎを考える時期といえましょう。
この十戒に加筆をして、企業や組織のトップ・管理職の方々に向けて焼き直したものを「トップ15訓」としてまとめてみました。
経営トップの皆さんだけではなく、私自身にも必要なことなので「社員」という言葉と共に「会員」という言葉も使っています。
まだまだ内容的には不充分ですが、今後もこれをベースに推敲・改訂を重ねて参ります。企業や組織などのトップの方々や管理職で日夜ご奮闘されている方に、少しでもご参考になれば幸いです。もちろん、経営コンサルタント・士業の先生方にもご参考になると信じています。・・・・・<MORE>←クリック
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■■【心de経営】 渋沢栄一の論語講義に学ぶ経営 08 己れの欲せざる所は人に施すことなかれ 衛霊公第15-23 402 21
【心de経営】は、「経営は心deするもの」という意味になります。それとともにフランス語の前置詞であります「de(英語のof)」を活かしますと、「経営の心」すなわち、経営管理として、あるいは経営コンサルタントとして、企業経営をどの様にすべきか、経営の真髄を、筆者の体験を通じた内容をお届けします。
【筆者紹介】 特定非営利活動法人日本経営士協会理事長 藤原 久子 氏
北海道札幌市出身、平成元年7月に財務の記帳代行業務並びに経理事務員の人材派遣業の会社を設立し代表取締役として現在に至っています。
平素、自社において、従業員満足・顧客満足・地域貢献企業を目指し、ワーク・ライフ・バランスを重視した経営に心がけています。
一方、自社における経験をもとに、経営コンサルタントとしての専門知識を活用しながら、客観的に現状を認識し、問題発見・解決策の提案や業務改善案、経営戦略への提言など、企業の様々な問題の共有を図りながらアドバイスをしています。
混濁した世の中を生き抜く術・視点は何処にあるのかを私なりにお伝えする事ができればと願いつつ、企業経営の心髄に論語の精神が重なっている事に気付かされ、渋沢栄一に共鳴し、論語が愛読書の一つとなっています。
中国、戦国時代の思想書「大学」におきましては、治国平天下(治国平天下:国を治め天下を平和に保つ事)の方が主体でありますが、私の論語への想いは、論語は個人的規範が主体になっています。
そのことから自らの修養の為に論語を学んでゆくのが最適であると考えたのです。何時の時代にあっても、また時代の変化の中でも、いわゆる不倒翁(「起き上がりこぼし」と同意として行き抜いて人間の持っていた、自らの修養と経験に基づくものが、企業経営をしてゆく上で極めて重要であると確信しています。
ここでご紹介する渋沢栄一の生涯は『論語』との出会いにあります。「明治維新を作った徳川時代的教養とはどういうものであったのでしょうか。徳川時代は、一般的な民においても職字率が非常に高く、当時の世界的水準ではトップではなかったかと言われております。『雨夜譚』をみますと、6歳のときに父の市郎右衛門から教育を受けていたとあります。
その前の5歳のときから既に文章を読む教養を教えられていて、学ぶという一番基礎を幼児に叩き込まれた渋沢栄一が一番親しんだのは、論語でした。7歳の頃に読み始め亡くなるまで読み続けていた渋沢栄一は、84才から2年余かけて膨大な『論語講義』を遺しました。この点ではまさに不易(ふえき:いつまでも変わらないこと)です。
◆ 衛霊公第15-23 402
其れ恕か。己れの欲せざる所は人に施すことなかれ
【読み】
子貢(しこう)、問うて曰く、一言にして以て終身これを行うべきものあるか。子曰く、其(そ)れ恕(じょ)か。己れの欲せざる所は人に施(ほどこ)すことなかれ。
【口語訳】
子貢が尋ねた。簡単に一言で、生涯それを行う価値のあるものがありましょうか。子曰く、それは恕、人の身になることだ。人の身になってみたら、自分の欲しない事を、人に加えることなどできるものではない
【解説に出てくるキーワード】
「参(しん)や、吾が道は一以て之を貫く・・・夫子(ふうし)の道は忠恕のみ」【『論語』里仁第4-15 (81)参とは曾子のこと。解説者山本七平さんは、孔子が「一以て」の問答で、曾子と子貢とで、字句が異なることを次のように解説している。 「曾子には『一以て之を貫く』の一の意味するところを『忠恕』と言っていまして、子貢にはただ一言『恕』と言っています。(こうした違いを指して)『論語』はずいぶん矛盾したことを言っている、一貫していない、と言うのはちょっとおかしいのです。本当の教育は、人を見てそれぞれに対して言う言葉が違って当然で、一律一体同じことを言っていれば、むしろその方がおかしい」
参考文献 論語と渋沢栄一 プレジデント社
【コメント】
ここでは「自分がされたくないと思う事は、他人に対してしてはならない」という事から一言で生涯の行為を律すべき言葉を、それは「恕(じょ)」と申しております。
そこで組織運営では、こうした心理を生かした道徳的リーダーシップが求められるということは、注目すべき事実であります。他方では、人それぞれに考え方も環境も異なります。あらゆる場面を想定して、より広く社会から容認される倫理的価値を創造することが必要です。また、価値が多元的な現代社会の中では、それなしに、経営が永続的に存続・発展してゆくことは困難と考えます。
失敗や挫折の多くは、社会的に全体的な配慮を欠いた結果といえましょう。また組織内に倫理感を浸透させる事によって経営者自身の揺るぎない理念の心髄を持続させる事ができるのです。加えてコミュニケーション能力により倫理を遵守した、責任ある言動により、自立した企業体へと導く事が重要です。
社会全般にモラルを問い正す機運が高まる中、実践的な道筋の必要性を全ての人々に再考して戴きたいと願うものです。
私達人間は、他者との協働や組織の成長とともに、やがては社会貢献に繋がる「恕」の生き方をしたいと考えます。
そこで人間の持っている「智」で人間関係を築き、行動を起こすことは最重要項目であります。しかも、それらに纏わる手段には熟慮が必要です。「本当の教育とは、人を見てそれぞれに対して言う言葉が違って当然で、一律一体、同じことを言っていれば、むしろその方がおかしい」と述べられていますが、正にその通りと考えます。
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■■【心de経営】 論語に学ぶ経営13 其の以てする所を視 為政第2ー10 26
【心de経営】は、「経営は心deするもの」という意味になります。それとともにフランス語の前置詞であります「de(英語のof)」を活かしますと、「経営の心」すなわち、経営管理として、あるいは経営コンサルタントとして、企業経営をどの様にすべきか、経営の真髄を、筆者の体験を通じた内容をお届けします。
【筆者紹介】 特定非営利活動法人日本経営士協会理事長 藤原 久子 氏
北海道札幌市出身、平成元年7月に財務の記帳代行業務並びに経理事務員の人材派遣業の会社を設立し代表取締役として現在に至っています。
平素、自社において、従業員満足・顧客満足・地域貢献企業を目指し、ワーク・ライフ・バランスを重視した経営に心がけています。
一方、自社における経験をもとに、経営コンサルタントとしての専門知識を活用しながら、客観的に現状を認識し、問題発見・解決策の提案や業務改善案、経営戦略への提言など、企業の様々な問題の共有を図りながらアドバイスをしています。
混濁した世の中を生き抜く術・視点は何処にあるのかを私なりにお伝えする事ができればと願いつつ、企業経営の心髄に論語の精神が重なっている事に気付かされ、渋沢栄一に共鳴し、論語が愛読書の一つとなっています。
中国、戦国時代の思想書「大学」におきましては、治国平天下(治国平天下:国を治め天下を平和に保つ事)の方が主体でありますが、私の論語への想いは、論語は個人的規範が主体になっています。
そのことから自らの修養の為に論語を学んでゆくのが最適であると考えたのです。何時の時代にあっても、また時代の変化の中でも、いわゆる不倒翁(「起き上がりこぼし」と同意として行き抜いて人間の持っていた、自らの修養と経験に基づくものが、企業経営をしてゆく上で極めて重要であると確信しています。
ここでご紹介する渋沢栄一の生涯は『論語』との出会いにあります。「明治維新を作った徳川時代的教養とはどういうものであったのでしょうか。徳川時代は、一般的な民においても職字率が非常に高く、当時の世界的水準ではトップではなかったかと言われております。『雨夜譚』をみますと、6歳のときに父の市郎右衛門から教育を受けていたとあります。
その前の5歳のときから既に文章を読む教養を教えられていて、学ぶという一番基礎を幼児に叩き込まれた渋沢栄一が一番親しんだのは、論語でした。7歳の頃に読み始め亡くなるまで読み続けていた渋沢栄一は、84才から2年余かけて膨大な『論語講義』を遺しました。この点ではまさに不易(ふえき:いつまでも変わらないこと)です。
■ 渋沢栄一の論語講義 : 為政第2ー10 26
其の以てする所を視、其の由る所を観、
其の安んずる所を察すれば、
人焉んぞ痩さんや人焉んぞ痩さんや。
■【読み】
子曰く、人間はその行っていることを注視深く見、その由来するところを深く観察し、その安心しているところを深く観察し察知すれば、その性質は、隠そうとしても隠しおおせるものではない。心の底まで見けるものだ。
参考文献 論語と渋沢栄一 プレジデント社
【コメント】
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■■【心de経営】 論語講義に学ぶ経営14 朝に道を聞けば、夕に死すとも可なり 里仁第四―八 74
【心de経営】は、「経営は心deするもの」という意味になります。それとともにフランス語の前置詞であります「de(英語のof)」を活かしますと、「経営の心」すなわち、経営管理として、あるいは経営コンサルタントとして、企業経営をどの様にすべきか、経営の真髄を、筆者の体験を通じた内容をお届けします。
【筆者紹介】 特定非営利活動法人日本経営士協会理事長 藤原 久子 氏
北海道札幌市出身、平成元年7月に財務の記帳代行業務並びに経理事務員の人材派遣業の会社を設立し代表取締役として現在に至っています。
平素、自社において、従業員満足・顧客満足・地域貢献企業を目指し、ワーク・ライフ・バランスを重視した経営に心がけています。
一方、自社における経験をもとに、経営コンサルタントとしての専門知識を活用しながら、客観的に現状を認識し、問題発見・解決策の提案や業務改善案、経営戦略への提言など、企業の様々な問題の共有を図りながらアドバイスをしています。
混濁した世の中を生き抜く術・視点は何処にあるのかを私なりにお伝えする事ができればと願いつつ、企業経営の心髄に論語の精神が重なっている事に気付かされ、渋沢栄一に共鳴し、論語が愛読書の一つとなっています。
中国、戦国時代の思想書「大学」におきましては、治国平天下(治国平天下:国を治め天下を平和に保つ事)の方が主体でありますが、私の論語への想いは、論語は個人的規範が主体になっています。
そのことから自らの修養の為に論語を学んでゆくのが最適であると考えたのです。何時の時代にあっても、また時代の変化の中でも、いわゆる不倒翁(「起き上がりこぼし」と同意として行き抜いて人間の持っていた、自らの修養と経験に基づくものが、企業経営をしてゆく上で極めて重要であると確信しています。
ここでご紹介する渋沢栄一の生涯は『論語』との出会いにあります。「明治維新を作った徳川時代的教養とはどういうものであったのでしょうか。徳川時代は、一般的な民においても職字率が非常に高く、当時の世界的水準ではトップではなかったかと言われております。『雨夜譚』をみますと、6歳のときに父の市郎右衛門から教育を受けていたとあります。
その前の5歳のときから既に文章を読む教養を教えられていて、学ぶという一番基礎を幼児に叩き込まれた渋沢栄一が一番親しんだのは、論語でした。7歳の頃に読み始め亡くなるまで読み続けていた渋沢栄一は、84才から2年余かけて膨大な『論語講義』を遺しました。この点ではまさに不易(ふえき:いつまでも変わらないこと)です。
■ 渋沢栄一の論語講義 : 里仁第四―八 74
朝に道を聞けば、夕に死すとも可なり
■【読み】
参考文献 論語と渋沢栄一 プレジデント社
【コメント】
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■■【心de経営】 論語講義に学ぶ経営115 以て六尺の孤を託すべく、以て百里の命を寄すべし 泰伯第八-六 190 28
【心de経営】は、「経営は心deするもの」という意味になります。それとともにフランス語の前置詞であります「de(英語のof)」を活かしますと、「経営の心」すなわち、経営管理として、あるいは経営コンサルタントとして、企業経営をどの様にすべきか、経営の真髄を、筆者の体験を通じた内容をお届けします。
【筆者紹介】 特定非営利活動法人日本経営士協会理事長 藤原 久子 氏
北海道札幌市出身、平成元年7月に財務の記帳代行業務並びに経理事務員の人材派遣業の会社を設立し代表取締役として現在に至っています。
平素、自社において、従業員満足・顧客満足・地域貢献企業を目指し、ワーク・ライフ・バランスを重視した経営に心がけています。
一方、自社における経験をもとに、経営コンサルタントとしての専門知識を活用しながら、客観的に現状を認識し、問題発見・解決策の提案や業務改善案、経営戦略への提言など、企業の様々な問題の共有を図りながらアドバイスをしています。
混濁した世の中を生き抜く術・視点は何処にあるのかを私なりにお伝えする事ができればと願いつつ、企業経営の心髄に論語の精神が重なっている事に気付かされ、渋沢栄一に共鳴し、論語が愛読書の一つとなっています。
中国、戦国時代の思想書「大学」におきましては、治国平天下(治国平天下:国を治め天下を平和に保つ事)の方が主体でありますが、私の論語への想いは、論語は個人的規範が主体になっています。
そのことから自らの修養の為に論語を学んでゆくのが最適であると考えたのです。何時の時代にあっても、また時代の変化の中でも、いわゆる不倒翁(「起き上がりこぼし」と同意として行き抜いて人間の持っていた、自らの修養と経験に基づくものが、企業経営をしてゆく上で極めて重要であると確信しています。
ここでご紹介する渋沢栄一の生涯は『論語』との出会いにあります。「明治維新を作った徳川時代的教養とはどういうものであったのでしょうか。徳川時代は、一般的な民においても職字率が非常に高く、当時の世界的水準ではトップではなかったかと言われております。『雨夜譚』をみますと、6歳のときに父の市郎右衛門から教育を受けていたとあります。
その前の5歳のときから既に文章を読む教養を教えられていて、学ぶという一番基礎を幼児に叩き込まれた渋沢栄一が一番親しんだのは、論語でした。7歳の頃に読み始め亡くなるまで読み続けていた渋沢栄一は、84才から2年余かけて膨大な『論語講義』を遺しました。この点ではまさに不易(ふえき:いつまでも変わらないこと)です。
■ 渋沢栄一の論語講義 : 泰伯第八-六 190
以て六尺の孤を託すべく、以て百里の命を寄すべし。
大節に臨んで奪うべからざるなり。
君子人か、君子人なり。
■【読み】
以(もっ)て六尺(りくせき)の孤(こ)を託(かく)すべく、以て百里(ひゃくり)の命(めい)を寄(よ)すべし大節に臨んで奪うべからざるなり。君子人か、君子人なり。
「六尺の孤」 15歳以下の幼少の者、幼少の君
「百里の命」 百里を治める大国の政令。すなわち一国の政治
「大節」 国家の大事変。あるいは生死存亡に関する大事。
「奪う」 志を奪う
【口語訳】
曾子曰く、安心して未成年の孤児の君主を預けられ、一国の政治を任されて疑われない。重大な瀬戸際に立たされた時も日頃の信念を変えない。そういう人があったら、才徳を兼備した君子人と言えようか。確かに君子人だ。
【解説に出て来るキーワード】
慶喜の末弟の(徳川)昭武の随員としてフランスへ渋沢栄一は、徳川昭武に随行したとき「以(もっ)て六尺(りくせき)の孤(こ)を託(かく)すべく、以て百里(ひゃくり)の命(めい)を寄(よ)すべし」との心構えて臨んでいたと『論語講義』で述懐している。
フランスに着いてから幾何もなく、日本には慶喜公がいよいよ大政を奉還せられ、天朝ご親政となり、民部公子随行者の大半は呼び返されたので、偶然にも余一人が公子の万般のお世話をせねばならぬことになった。ここにおいて六尺の孤をたくされたような気分でその命を全うすることに努めたのである。
参考文献 論語と渋沢栄一 プレジデント社
【コメント】
「”幼少の君主に全てを委ねることもできれば、諸侯の政治を任せることもでき、そして大事にあたっては確固たる信念・節操を持ち続けることができます。”その様な人こそ真の君子といえる人です」とここでは説いております。つまり信頼を得られる様に人格を磨くこと、その為に努力をすることが大切だと申しています。
また孔子の弟子である子張は、理想の人物像を「士は危うきを見て命を致し、得るをみては義を思い、祭りには敬を思い、喪には哀を思う、其れ可ならんのみ」と語っております。これは「立派な人とは、人のピンチに出くわせば命を投げ出し、利益をみてもその前に道義を考え、祭りではうやまうことを考え、葬儀では悲しむ人のことだ」という意味です。
常に利益よりも道義を考え、いざという時には自分を犠牲する覚悟のもとでその命を全うすることに努めたという、心を緊張せしめたものは道徳の心髄を曲げることなく、誰からも信用される情の深い人間でありたいと思うのです。その上で私達コンサルタントは、とくに信頼関係を構築することが重要です。人としての資質を磨き共に成長していく事が大切であると思うのです。
日本経営士協会のある会員の言葉に、「老若男女を問わず、環境も関係なく、自分自身が変わろうとする強い意志があれば、次第に変わってゆけるものだ」ということがありました。その実現は、努力があってこそ素晴らしい人間形成へと結びつくことに繋がると思います。誰からも信頼され、尊敬され、物事を安心して委ねることができる人間になりたいものです。
「心で経営」をするにあたって、クライアント様の成長を願うのですが、そこには、誠実で暖かい人間性が求められます。
「宇宙で育てた百日草が、60日で花が咲いた!」と報じられました。現在国際宇宙ステーション(ISS)で長期滞在実験をおこなっている米国宇宙局に所属します飛行士の発表によりますと、2016年1月16日、太陽の光が届かない宇宙で、初めて花が咲いたという報告です。
2015年11月16日に百日草の種を植え、植物生育の為のLED照明をあてて、水や肥料を与えたりして成長を見守りました。途中で枯れそうになったり、カビが生えたりすることもありしましたが、丁寧な管理のお蔭で、危機を乗り越え1月12日につぼみが膨らみ始め、見事にオレンジ色の一輪が咲いた様子を、私は通勤途上のFMラジオで知らされました。
“宇宙の新しい生命の誕生”です。途中の困難を乗り越え、諦めませんでしたからこそ、美しい花を咲かすことができたのです。このことは何事にも通じることですが、このデータが活かされ、将来的にはISSでのトマト栽培に結びつくようです。
私達も日々、学び、成長し、それらを蓄積してゆく中で、社会貢献に繋がるような支援をして参りたいと願うものです。
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入社半年のAさんは、ある販売促進策を思い当たったのですが、これまで何度か提案しましたが「過去に事例がないから」という回答が返ってくる、新規なことに非常に消極的な課長に、それを提案するかどうかについて迷っていました。
その販促策を実行するには費用もかかるし、本当に効果があるのかどうかも自信がありません。
課長に提案するかどうか、悩みながらも、一方で、費用予算を見積ってみると、これまでに行った販促策に比べると中程度の出費であることが解りました。
一方、その販促策による効果予測については、うまくいった場合、まあまあの線でいったばあい、うまく行かなかった場合の3つのケースで試算してみました。
それを提案書としてまとめてみたものの、課長への提案について、まだ踏ん切りがつきませんでした。自分の優柔不断さに、我ながらあきれて、忸怩(じくじ)たる思いでした。
その様なときに、営業部で活躍している同期のBさんに会い、相談をかけました。何ごとにも積極的なBさんは、「提案しろ」の一点張りで、Bさんが無謀なように思えて、かえって消極的になってしまいました。
再び、提案書をジッと見つめながら、その提案書にまとめたときの苦労や、そこに投じた時間のことを考えているうちに、「これだけのエネルギーを投じてきたのに、提出しないままでは、貴重な経費を浪費することになるのではないか」と考えるようになりました。
一方で、「もし、失敗したら、それ以上の損失を会社にかけることになる」という思いも出てきました。
その時、Bさんが言ったことを反芻してみたのです。その時にはBさんを「無謀」と思ったAさんですが、提案をしないで、そのままにしていては、これまでの努力が水泡に帰すという気持ちに変化してきました。
「もし、この提案がうまく行けば、会社に貢献できることになる。提案しなければ、その機会を損失することになる。経験の浅い自分とは異なり、経験ある課長に当たってくだけろの精神で提案してみよう」という結論に達しました。
案ずるより産むが易し
課長は、Aさんが、自ら提案してきたことを非常に喜んでくれました。
「課長は、全てに消極的な人だ」と思い込んでいたAさんですが、話して見ると、ものごとをいろいろな角度から見る慎重さを持った人であることが解りました。
Aさん自身、「課長は消極的な人」と決めつけて、それに固執していたことを反省する機会にもなりました。
Aさんは自分では、「自分は決断力がない人間である」と思い込んでいましたが、課長から「新人でありながら、提案をする勇気と積極性を持っている」と誉められたことが非常に嬉しく思えたそうです。
また、課長から「やらないで後悔するより、やってみることを優先する」ということの大切さも教えてもらえたことが大きな収穫であることにAさんは気がつきました。
「思い込みが激しいと、機会損失を引き起こす」ということも学んだと、Aさん自身、半年たらずで成長できてきたのだと自信を持つことにも繋がったそうです。
(ドアノブ)
◆【資格取得参考情報】 日本経営士協会の理念を映像で見る
ちょっとした情報が、私達の智慧となることは多々あります。その情報が知恵の源泉であることに気づかないで機会損失を起こしていることは、それ以上に多いのかもしれません。
経営コンサルタントの資格といいますと「中小企業診断士」を連想する方が多いと思います。
中小企業診断士制度がスタートする10年以上前、戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本公認会計士協会と母体を同じくする、日本で最初にできた経営コンサルタント資格が「経営士」なのです。
中小企業診断士制度が発足したときに、中小企業診断士(当時は「中小企業診断員」と呼ばれていました)の育成に、日本経営士協会会員が協力しました。
日本経営士協会は、60年余の歴史と伝統のある経営コンサルタント団体で、経営コンサルタントのプロ集団でありますとともに、若手経営コンサルタントの育成に尽力しています。
中小企業診断士資格を取得するには、相当なる覚悟を持って受験準備をしなければなりません。ところが、すでに経営コンサルティング業で永年企業支援をしている先生方にとりまして、受験勉強をするゆとりはあまりないでしょう。
そのようなベテランの経営コンサルタントが、資格がないためにビジネス拡大におきまして機会損失をしていることも事実です。
日本経営士協会では、実力・実績・経験を重視した資格付与審査をしていますので、それらの先生におきましては、中小企業診断士よりも資格取得をしやすいと言えます。
日本経営士協会の理念を映像で紹介していますので、この機会に是非ご覧下さることをお薦めします。学科試験なしで資格取得ができる「特別推薦制度」を利用する道へのお手伝いも致します。