昨日はとても暖かく雪も歩行に支障がないほど溶けて、
浅草橋を歩いていると記録的大雪どころか雪降ったの?と
思えてきた。
そして空いているだろうと思ったソラマチは大混雑
食品売り場のレジなどは大行列。
連休を利用して牡蠣を食べる為に広島行きを計画していた
お嬢は一昨日の雪でこの計画が中止に
飛行機がぞくぞく欠航になったのだからしょうがない・・
ツイッターによれば広島空港などは陸の孤島と化しているとの事だった。
便利だね~ツイッターは
なので無事にお嬢も東京都民として都知事選に清き一票を投じる事が出来た。
投票率の低さはしょうがないか・・・雪が残っていたもの。
都心部などは上記のように雪が邪魔にはならなかったけれど、
それ以外の区部ではおそらく老人などは危なかっただろうからね~。
この投票率の低さはやはり組織票を持っている候補が有利だろうと思ったけれど、
これほどまでに大差をつけて舛添氏が当選・・は意外だった。
原発反対派の票は二分されるとは思ったけれど「原発反対派」という
組織票は強いだろうとも思ったからで。
昨夜、東京MXの選挙特番を見た。
MXなのに豪華にメインキャスターはあの池上さん
コメンテーターとしてネットの情報を分析する会社の代表が
今回の選挙を分析していて、
ネット上、特にツイッターで関心が高かった田母神氏が奮わなかった事。
同じくツイッターで支持の多かった原発反対派の宇都宮氏、細川氏の
意外な苦戦。
あの支持はどこに行ったのか?と。
私は1月に読んでとても面白かった塩野七海さんの「皇帝フリードリッヒ二世の生涯」
の中の一節を思い出していた
その作品の中で塩野さんはこのような事を書かれていたのだ。
「反対する人々の声は大きい。大きい声は人々にインパクトを与えるので
それを書き残す人も多く、後世の我々も多くのその情報を得る事が出来る。
しかしそれが民意とは違う事も事実なのだ。そこの解釈を間違うと
正しい歴史の認識はできないだろう」
この本がとても面白くシチリア好きのトラマルコにすでに本を譲ってしまい、
手元にないので正確に記する事はできないけれどおおよそこの様な事だった。
今の世界はネットの情報があっという間にそのツールを持っている人々の間に
まわる。ソーシャルネットワークを上手く利用すれば疑似世論の創出も可能だ。
細川候補を応援していた小泉元総理も選挙の為にツイッターを開設し、
選挙終了と共に早くも閉じたそうだ
ツイッターなどのソーシャルネットワークの世界では反原発派の話題が多く
田母神候補は推進派ではあったけれど主にツイッター世代には支持も多く
感じられた。
蓋を開けて見れば舛添候補の圧勝で(雪という組織票を持つ候補に有利という
事はあったにせよ)
この結果を受けてからの街頭インタビューでは公平に原発に反対ではない
有権者の映像も流れ、都民も意外に冷静だったのだとわかった。
日本にとっての原発問題は大きな問題、しかし一自治体である長に求められる事は
他にもあるわけで。
しかしメディアは東京都の知事選に原発問題を第一義に持ってくる報道だったのだ。
蓋を開ければ都民は冷静だったという事だろうな。
メディアの都知事選における事前情報、ツイッターの疑似世論。
これらを盲信する事の危うさを再認識させられたな~
「反原発」これは理念としては理想だと思う。
「理念」とは超経験的な理想の概念。
あの年寄り元総理経験のお二人がここに乗っかってきたのは、
現実社会を考えなくても良くなった老人がこの「理念」に乗っかってきて
マスコミも持ち上げるような報道姿勢であったワケで。
選挙前に団塊の世代の世の中でいう成功者の方とお話する機会があり
彼はいまだに学生運動のあの理念の中に生きているようだった。
もちろん「反原発、原発即時停止」派。
この世代の方々は、チョコチョコご自身の今現在の「自慢」を
挟んで来るんだよな~、理念とは違って
純粋にそのような事、理想的な国家を目指す国民を生きてきたら、
今の成功は無かったと思うんだけどね~
ツイッターを活用し今現在、社会で活躍する人々は30代後半から
40代の人々で団塊ジュニアが多いだろうからマスコミもこういう
論調になっちゃうんだろうね~
しかし今回の選挙の結果を受けて(舛添さんが理想とする候補だったかは
別として)都民は冷静だったと思う。
そして偏向の無いインタビューをみると選挙前の報道と比べて
意外に冷静に原発問題をとらえている事に安心させられた。
ネット情報と逆に原発反対!の声が大きいわけではなかったのだな~。
都民にも国民にも原発問題と同じくらい考えていかなければならない
問題が多々あるという事を一般ピーポーは認識していたのだ。
何度か書いているけれど私は原発推進派でもない。
しかし「原発即時停止派」では決してない。
あの原発即時停止派の方々の様に、化石燃料の産出国でもない日本が
未来永劫、安定供給を信じているお花畑でもないというだけだ。
最近、東大発の新エネルギーのベンチャーが倒産したと
報道された。
代替エネルギーの実態はいまだにそんなものなのだ。
有効な代替エネルギーが実現していない現在、原発は有効な
安定的なエネルギーである事に変わりはない。
福島の問題を人間の英知で乗り越える事を信じてもいるのだ。
私は「利益ばかりを追求している現代日本」と批判する人々を信じない。
綺麗事をばかりいう人々を信じない。
しかし「私益を追求してなにが悪いんだ!」と開き直る人も同様に信じない。
いや辺に繕っていないだけ安心はできるか
「カエサルの物はカエサルに」このイエスの言われた合理的な
考えこそが「即時停止派」の方々には足りないように思えるのだな~。
イケイケ経済の真っただ中だった団塊の方々、そしてバブルの恩恵を
就職時に受けた団塊ジュニアの間の恵まれない世代の私は、
逆に冷静に物事を見る事ができるのかもしれない。
ますますソーシャル・メディアを利用する世代が多くなるだろう。
その時にやはり「大きい声」の本当の意味をもっと考えなければ
ならないと思わされた今回の都知事選でした。
私達は現実を生きていかなければならないのだから・・・