3月になりました。昼間はかなり暖かくなったと感じます。
ずっと雪に閉ざされて、まったく情報が入ってこない北陸地方の状況が気になるところですが、
まだもう少し太平洋側でビッグサイズのマコガレイを狙いたいところです。
今週末は私は夕方までパソコンに貼り付いておりました。勤務先の会社も年度末をむかえ、
この時期もっとも忙しいのです。慣れない数字だらけの資料にイライライライラ・・・
さらに今週になって急にクシャミ鼻水が止まらず、歳とってから花粉症になってしまった私には、
ほんま辛い時期ですわー。
この週末もいわき市の小名浜港へ向かうつもりでした。しかし金曜日の夜にテレビを見ているうちに
ついウトウト、ZZZ ZZZ ZZZZ ZZZZ ZZZZZ ZZZZZ
気が付いたら土曜日のAM3:00でした。
あかん、今から出発したらもう遅いわ。場所取れません。小名浜まで片道200kmあるし。
今から行くとすれば鹿嶋かな。鹿嶋だと片道130kmだし、東関道をまっすぐ走ってゆけば夜明けまでに
到着するかも。何処へ行くか思案して、あれやこれや準備しているうちに、AM3:45を過ぎてしまいました。
慌てて首都高へ乗り込み、世界のトヨタのシエンタ号はアクセル踏んで、ぶっ飛ばしてゆきますが、
私の右側を深夜タクシーがどんどん追い越してゆく・・・なぜオレはこんなに遅い?
それでも夜明け前に鹿嶋港へ到着しました。
暗いうちにエサ屋に立ち寄り、太めアオイソメ3000円を購入して、そこから新浜岸壁へ向かいました。
いつもはポートラジオへ向かうのに、この日は昨年の暮れにイシガレイを数釣りした新浜岸壁へ。
新浜岸壁の高い壁をよじ登ると、背後の西の空には満月が残っておりました。
まだ暗いうちにせっせと釣り座を構築。
三脚に吊るす水汲みバケツを海面まで降ろしますが、岸壁が高くて、紐いっぱいまで伸ばして、どうにか
汲み取りました。たっかー、落ちたら上れませんわ。
もたもたしているうちに、正面から朝日が上ってきました。
太めのアオイソメを2匹掛けして、朝日の当たる太平洋に向けて、竿4本を広角にフルキャスト。
風も無く、波も無く、とても投げ易いです。
オリャーぁぁああああ・・・と25号天秤が青空に吸い込まれてゆく。
遠い沖の海面にドボンと白い波紋が立つ。
道糸がスルスルと出てゆく。けっこう深いな。
AM6:40 釣りスタート。
暗いうちは寒かったですが、日が上るとすぐに暖かくなってきました。
なんだかポカポカ陽気で、気持ちいいです。
さあ、釣りまっせぇええ。
頭上では、風力発電が・・・しゅわしゅわ~シュワシュワ~とゆっくり回っています。
今日は風が弱いからゆっくりですねぇ。
やや左側の沖で、例の、ぶるまん300号が忙しく、岩石を運搬して、行ったり来たり、しています。
アイツのせいで、釣れんのか?
天気はいいけど、水温はまだ冷たいか?
サカナの活性が低いのか、サカナからの魚信はありません。
エサを齧るヤツも居ることは居るのですが、ほとんどエサがハリに付いたまま戻ってきます。
AM8:00
沖の方が潮の色が変わり、潮目がくっきりと出てきたので、
ひょっとして、これはチャンスかも・・・と思い、
エサを付け直して、投げ込み直そうとしました。
エサチェックのために、右の竿から順番に巻き上げて回収すると、
いちばん最後に左の竿を立てたときに、おっ、何か付いている。
少し重たさを感じて、グリグリグリグリ・・・寄せてくると・・・
あら、かわいいイシガレイちゃん!!
18cmの木っ端ガレイでした。 缶全にハリを飲み込んでいるので、持ち帰ることに。
マコガレイを釣るだけでも難しいのに、この場所はイシガレイしか釣れません。
新浜岸壁は超珍しいレアポイントです。
その後はアタリも無く、ただただ春の陽気を感じて、まったりしておりました。
この日は大潮で、朝夕が満潮ピーク、昼が干潮ピークで、昼に向かって次第に潮が引いておりました。
日中、日が差すとジャンパーを脱いで、曇るとまたジャンパーを着て・・・繰り返しておりました。
陽気に誘われてナナホシテントウが飛んできました。
春ですねぇ。
とっても暇でしたが、きっとチャンスは有るはず。
カレイを釣るには粘りが大事。
待つのです。とにかく待つのです。
でもヒマですなあ、
ヒマなので、
私の釣り座の右側にある柵について、しげしげとながめておりました。
以下、私なりのいろいろ感想です。
そうです。
岸壁の上ですが、この柵より向こう側は新日鉄住金鹿島製作所の敷地なんです。
しかし、この柵の向こう側に、あのイセABで有名な排水口があるのです。
AB師の皆さんは忍者みたいにこの柵をすり抜けて行かれますが、
私には恐くてできません。
海岸線の写真を見てもらえば解ると思いますが、
岸壁の向こう側にテトラポットの山が突き出しているでしょ。
あそこが排水口なんです。あの下に巨大ABが潜んでいるそうなのですが、
明るいうちは警備員に見つかってしまいます。
でも、こんな恐い処を暗い夜に灯りも付けずに進むなんて。
私にはとても恐くてできませんわ。
お昼になってしまいました。干潮ピークです。
ますます釣れる気配がなくなりました。
なにげなく竿を見つめていると、左の竿先がチョンと動いたような。
その後1分ほど注視していましたが何も動かずで、
確認のため竿をもってしゃくってみると、オモリの後ろで何か付いているようでした。
リールを巻いて、寄せてくると・・・
かわいいサメ。
あらっ、かわいいサメちゃんだこと
サメってほんとソフビ人形みたいですね。
ヒマなので遊び相手になってもらいましょ・・・水汲みバケツにポチャン!!
昼間からドチザメか。
またつまらんものを釣ってしまった。
コイツがバケツのなかで暴れて、おとなしくしてないので、水ごと海へリリース。
あらためて新しい水を汲みなおして、
再びまったりした時間が経過しました。
PM1:30 左隣、と言っても遠くの釣り人が中型のカレイを釣り上げました。
おっ、そろそろチャンスかな?と思いましたが、
しかしそんなに世の中は甘くございません。
他人様には大きなカレイが釣れても、私にはちびしか釣れませんかねぇ。
今日の釣果はチビカレイとチビザメだけかな?と思いかけて、やや諦め気分でいると、
PM2:20
なんの前触れもなく、いきなり一番右へ放り込んだ竿が引きずり込まれました。
竿尻が浮いて、リールが三脚に引っ掛かったまま、海面を指して一直線になりました。
うわっ、持っていかれるぅ
あわてて竿を手にとって、竿を立てようとしましたが、竿が満月のように曲がりました。
カレイの引きでないなあ、なんやろ?
リールをグリグリ巻いて、〆込んだら巻くのを止めて竿でこらえて、緩むとまたグリグリ巻いて、
なんとか寄せてきました。
高い岸壁の上から足元に寄せてきたサカナを見て、・・・ ・・・
ガッカリ。
どうせ切れてもええわ。
いち に の さーん で岸壁まで抜き上げました。
おうりゃぁあああ、
カツオの1本釣りみたいでしたわ。
約95cmのドチザメ。
おいおい、なんで昼間から?
なんでわざわざ私のハリに掛かったの?
歯の無いサメなんて、ほんまカッコ悪いねぇ。
おまえのヒレだけチョン切ってフカヒレにしたろかぁああ!!(怒り)
ほんとガッカリです。
またまたつまらんヤツを釣ってしまいました。
どうぞ海へお帰りください。
このサメを釣ったすぐあとに、私も帰り支度を始めました。
サメやエイが昼間からうろうろしているときは、ろくに釣れたためしが有りません。
PM3:00終了。
自宅に帰ってきて
さて、ハリを飲み込んでしまった可哀相な18cmのイシガレイちゃんですが、
よくまあこんな大きな丸セイゴ16号のハリを丸呑みできますなあ。
一夜干しにして酒の肴にしますか。せめての供養じゃ。
おわり。