【門間】
コーヒーカップやお皿など私たちの生活に欠かせない陶磁器ですが、
陶器と磁器ってどう違うかご存知ですか。
陶器は「陶土」という粘土を焼いて作られます。
素焼きの状態で褐色の土の色をしている物が多いため、
土の温かい風合いを大切にして、絵付けをしないものも多く見られます。
良く知られているのは、備前焼、益子焼などです。
一方、磁器は石が細かく砕けて粘土質になった「磁土」を焼いて作られます。
陶器に似ていますが、磁器の方が硬くて薄いものが作れます。
また、地肌が白く表面がなめらかなため、鮮やかで細かい絵付けが
できるのも特徴です。
良く知られている磁器には、有田などで焼かれている「伊万里焼」「九谷焼」があります。
陶器と磁器を見分けるポイントはいろいろありますが、指で軽くはじくと、
陶器は沈んだような鈍い音がするのに対し、
磁器はチーンと金属的な音がするところです。
そこで今日紹介しようと思ったのが
伊万里焼の徳利と杯です。
これは、30年以上前だったと思いますが、父と母が九州旅行に行った時のおみやげです。
以来食器棚に飾ってましたが、なんと昨年の地震で半分以上も食器が壊れたなか、
残ってました。
あらためて父と母に感謝し、「我家の宝物」として飾ってあります。