沖縄に行くのは観光を目的にすることが多い。
今回は基地問題の論戦が続く知事選も終盤だったが、現地は盛り上がりに欠けていた気がする。
以前立ち寄ってから気がかりだった糸満市の「ひめゆり平和祈念資料館」を自由行動の時訪ねた。
69年前の沖縄戦でひめゆり学徒隊が動員された。14才の第一女学校、師範学校の女生徒ら136人の犠牲者の写真をみると涙がこみあげてきます。
ビデオで元ひめゆり学徒隊員の証言者が静かな語り口で凄惨な情景を語っている。
元隊員の講和は館内で修学旅行生らに向けて年300回ほど行ってきたが今年度で終えるそうです。伝承の危機にある。
沖縄が知っている平和の尊さをどう伝えていくか。そんな議論もあっていいのでは。
旧海軍司令部司令官大田少将が最期を遂げるとき、沖縄県民の献身的作戦協力について訴えた海軍次官に宛てた電報の一文、「県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」が胸にささる。
2014.11.23
高野 孝