いつのことだったか、正月の景品として郵便局からポストの形をした小型の貯金箱をいただいた。
お釣りの500円硬貨を入れておいたところ8分目で3万円位になっていた。
これを見つけた妻も勝手に入れはじめたようで満杯で4万数千円。
よし、これで能登に行こうと話は盛り上がっていたが、妻が今年5月に石川に行く予定となり、計画は頓挫した。
結局、日光街道沿いの宿場町であった幸手市(さいたま県)に行くので帰り道、日光東照宮に寄ることになった。
到着時、入口の五重塔では寒中にもかかわらず放水による消火訓練中でした。
私は参拝して帰るつもりでいたが、さすが„女”、拝観料分見ていくとのこと。
本殿は修復中で日光東照宮宝物館で修復ガイドのシネマで。過去何度かの修復は単なる原状回復工事ではなく、その時々の背景に沿った改修、特に屏風等の描き替が為されていたことを知った。
先人の感性、知恵、技術に感銘を受けた。
十二神が奉られている本地堂での「鳴龍」は前回気付かなかった。
拍子木のひびく音が天井に描かれている大きな龍の頭の下のところでのみ共鳴する構造になっている。
昔の人は不思議な事象と思ったことでしょう。
おもしろい光景として、どこのご朱印所も団体(訪日客?)参拝者で賑わっていて、まるでスタンプラリーのようです。
薄ら寒いところ、所要時間は4時間であった。
2016.02.07
高野 孝