私の中の頭がいい人は文脈がある人だと思っている。私は学校の勉強であんまり苦労しなかったけどそれはただ記憶力が良かっただけだったかもしれない。それは年を取ると悪くなるけれど今度は脈が見え始めてきた。将棋みたいに次の手やいろんな側面が湧いてきて展開や結論が出てきやすくなった。昔は自分でも感心するほど記憶力があったのに今ではそれがコピー機みたいで小さく感じる。頭がいいならわかる常識がわからない人は大して自慢にもならない頭脳だろうけど馬鹿ってなんなのか。私の中の馬鹿は辻褄が合わない人と無駄な動きをさせる人だけど勉強ができるのかということと特に関係ない。まともかどうかの基準は今の自分が責任や誠意も含めてこれでいいのか何をしたほうがいいのか感じるデリカシーのレベルが大切になって馬鹿の基準は無神経さで判断するようになった。馬鹿がどうして嫌われるのか。それはハタ迷惑に見えるからだろう。頭がいいと尊敬されたいなら雑学を増やすより気の利いた癒やしができることかもしれない。
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