ちびたの日常

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今日はお葬式でした

2008-11-29 | 家族のお話

交通事故:都城で軽乗用車とトラック衝突 祖母から祖父へ命のリレー、孫救出 /宮崎
 ◇生後7カ月の孫、軽傷で救出--3人死傷

 27日、都城市内で軽乗用車と大型トラックが衝突する事故があった。軽乗用車に乗っていた59歳の女性は死亡、運転していた61歳の男性は大けがを負った。しかし、2人の孫で、7カ月の男児は、かすり傷程度で奇跡的に助かった。男児は後部座席で女性に抱かれていたが、事故後は車のそばで横たわっていた男性の腕の中で泣き声を上げていた。女性の手を離れ、男性の手へ、奇跡の“リレー”が小さな命を救った。【小原擁】

 午後3時45分ごろ、同市横市町の交差点で、同市上長飯町、自営業、坂口司さん(61)運転の軽乗用車と、同市鷹尾3、トラック運転手、横山清美さん(48)運転の大型トラックが出合い頭に衝突した。坂口さんの車の後部左座席には、坂口さんの妻美佐子さん(59)と孫で生後7カ月の男児が乗っていた。この事故で、美佐子さんが内臓破裂で死亡、坂口さんがろっ骨骨折などの重傷を負った。

 都城署などによると、現場は片側1車線の信号機のない交差点。孫はチャイルドシートに座っていたが、事故の少し前、泣き始めたため、美佐子さんがひざの上で抱え、あやしていた。交差点に差し掛かった時、左からきた大型トラックと衝突した。車は回転しながら、ガードレールにぶつかった。坂口さんは孫を抱いたまま、車のそばで横たわっていた。男児は衝突のはずみで、後部座席から運転席へ移動、坂口さんが抱きとめるなどしたとみられる。3人は親せきの家へ向かう途中だった。

 同署の一人は「一歩間違えば、赤ちゃんの命も危なかった。この程度のけがですんだのは奇跡としか言いようがない」と驚いている。

毎日JPより

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この家族は私の親戚でした。
とても仲良くしていた親戚です。

「いつも通っていた道が工事をしていたんで、知らない道を通ってしまったばっかりに…」とこの旦那さんは言いました。

奥さんの亡がらを目の前にして、「痛かったね。ごめんね。ごめんね。お母さん」
とずっと泣き続けています。

あのときあの道を通らなければ、あの時間に出発しなければ。
それができたなら、今が違っていたんでしょう。

赤ちゃんの傷の治りはとても早くて、今ではたまに笑い出します。
でも横に寝かそうとすると大声で叫びだします。
あの事故の傷は顔より心に残ったのでしょう。

事故というのは悪い人が悪いことをするのではなく、良い人なのに結果悪くなってしまうから罪悪感が相当違います。
目を離すと何をするだろう。後悔の念に潰れはしないだろうかと家族は心配します。

運転していた人が誰であったかなんて今更どうでもいいことです。
もうこれ以上の不幸が起きないで欲しいと思うばかりです。
残った人たちで、亡くなった人の分まで生きてそして亡くなった人に心配をさせないような生き方をしていかなくてはいけないと思います。

自分の命に代えて孫を守ったおばさんは、天国という場所に帰っただけで体をなくしてしまっても今まで通りに娘や孫の人生を支えようとするでしょう。

3人いる孫達の中の2歳の子が私に、「ばあば。ばあば」と空を指差します。
「ばあばが見てるの?」と聞くと「うん」と何度もうなずくのです。

今は、「ばあばはどこにいるの?」と聞くと「じいじ。じいじ」と言います。
「じいじのところにいるの?」と聞くと「うん」というのです。

その孫にはわかるのでしょう。
体をなくしても家族に寄り添っている「ばあば」を感じているのでしょうね。
天寿を全うしたら「おばさん久しぶりだね」と会える日が来るのでしょう。
それまで幸せを追求して生きていかないといけません。

こんな悲しいことが起らないように。いい人ばっかりが苦しまないように。

コメント (2)
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