ちびたの日常

のんびり息子と猫たち&イギリス人ハニスケと

そういえば

2009-01-10 | 雑談
結婚してすぐ、私は旦那さんが出張中に引っ越すことになって、ある程度旦那さんとまとめて一人新居でかたずけをしていると変な袋があった。

中身は化粧品。

旦那さんが私の前に付き合っていた人の荷物を捨て忘れて他のに紛れてしまったらしい。

電話した。

あっさりと「捨てといて」

一撃!「なんで私がよその女の後始末するのよ。自分でやりなさい」

いつのまにか跡形もなくなっていた。

しばらくして今度はアルバムが見つかった。

それを見てしまって一人でしくしくと泣いていたら帰ってきて、私の手元をみて、涙をふいている私にいきなり土下座した。

すまん!!堪忍や!!ホンマ俺はアホちゃうか!!とアルバムをもって車で出かけて行った。

先に寝ていた私の横に正座して、すまんな。お前を大事にするで。それだけは言わせてな。

と、言った直後に旦那さんはおならした。


寝たふりをしてたのに、するか普通‼と起き上がった私に「わざとや」と言ったから、はぁ?ふざけんなっち!!と言うと「よかったでぇ。口ききよったなあ」と抱きついてきた。

あのその場の空気を温くする才能は息子に遺伝してる。

別れたあと電話で話した。

なんで別れたんや?と言われて私は「別れようと言ってない。離婚届はもってきた。気づいてないの?あんたが私を突き放したんよ。」

彼はお前が怒ってしまうとき、俺はその前に必ずお前が一番嫌がることを言ってるくせになんでそんなに怒るんやって言ってたな。お前にしたらどの口がいいよるねんってことなんやな。いまわかりよった。

その言葉に大泣きした。

もういい。それだけでいい。

俺はお前を待たせてばっかりのくせにお前にいい女でいろというてるだけしか能がなかった。お前はホンマに我慢しかしてなかったな。怒るのは俺がそんな風にさせとった。といい、最後に彼はやっぱりお前が大好きやで。といった。

私は幸せな結婚をしたのだと思った。

息子がかわいくて、そのときこの世で一番好きな人と結婚したのだから幸せな結婚だったのだ。

電話を切るとき彼は私に「もしまたお前と結婚できたら今度は上手くやるで。お前のはただの負けず嫌いやてわかったし。それにこんな面白い女、なかなかおらんで。」と宣言した。

私は「なんでもいいから子どものために生命保険でもかけといて」としか言わなかった。

あれから一度も話していない。

私の負けず嫌いしかない性格を初めて見切った男は元旦那さん。やっぱり幸せな結婚をしてたのだろう。
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