息子のジャズコンサートの練習へついていく。
教育プログラムもあってプロと高校生、中学生、小学生がいっしょに演奏するけれど選抜されて5校のみの参加。
しかも高校はうちの子ども達だけ。
中学もコンクールではいつも金賞を取る名の知れた先生のところばかり。
プロのジャズピアニストとパーカッション、木管奏者で4人組のこのグループと子ども達は本気のジャズに取り組む。
正直私はジャズだけは良さがわからない。
スタンダード以外はほとんど興味がない。
息子達が選ばれなかったらまともに考えることはなかったと思う。しかもこのプロのメンバーのこともかなりの大御所にもかかわらず私はどんなにすごいのか考えていなかった。
母は泣いていた。孫がそんなすごい人といっしょに!!もう死ぬまでそんなチャンスはない。
そういって泣いていた。
しかし私は「そういう事なの?」っと言っていた。しかも当の息子も。
じわじわとすごさは伝わってきているけど、息子達子どもはそこは全く気にしてない。
私以上にこれまでジャズというジャンルに関わったこともないし、もちろん誰がどうすごいのかなんてよくわからない。
ただ、大舞台でプロとやる。それしかわかってない。
親戚はどうにかチケットを取ってくれと言うけれど、私は親だと言うだけで親の分しかもらえない。正攻法でやるしかないのだから自分でなんとかしてくれと言った。
苦労して買ってもらう小さな演奏会のチケットに比べたら10倍はする金額であっさりと売れていく。
これがその大御所達の力なのだろう。
息子達の練習は小さなほぼ初心者のような子供も交ざって行われる。
それが大きな物議を醸している。小学校の担当教師が指導していないのだ。
指揮もしなければメトロノームも聞かさない。
ドラムはソロになる度にピッチが狂う。それを止めない指導者に振り回される中高生は不満をぶつける。
中高生チームの担当教師も気がついて「ちょっとねえ。あれはないねえ」という。
練習が終わると息子達パーカッションはふてくされた顔で腕組みしながらみんなで集まっていた。
「ちょっとさ。不完全燃焼なんですけど。ボク。」「私も、どうしていいのかわからなくなったのよ」
口々におかしいだろと言い始めた。
「なんでああなるの?何度やっても誰も止めない。終わってもなにもいわない。誰も気がついてないの?」
「200くらいだと思うんだよ。ソロが過ぎると30は上がってる。ついていくのがやっとだ」
「次に修正されていなかったらなにもやってないのといっしょだよね」
「楽譜の向きもおかしい。あれじゃ指揮者が指揮をしてもみられないはずだ」
ターゲットが現れた。ここぞというその子を高校生達が指導しよう。そういう風向きになり始めた。
「当たり前のピッチで演奏して見せようよ」とりあえずドラムが。」
「先生に気になるところがあったら口を出して良いの確認しようよ。」
「とにかく指揮をするかメトロノームを聞かせるかしてくれって言おうよ。先生が止めないときはさ。」
さすがだなあと思った。
さすが高校生だ。これが小さい子達との違いだ。こうやって上下関係を学んでいくのかもしれない。
お世話をすると言うことを理解するのかもしれない。
車の中で息子に「楽器は担当したことがある人じゃないとわからない。パーカッションのこともそうだよ。先生がやったことがない人ならチューニングもわからないし、音色が正しいのかもわからない。お前の学校のドラムはスネアが軽い音だし、ワシャワシャ聞こえるね。ヘッドを買えた方がいいと思うし、後のバネのやつおかしくないの?年中聞いているからお母さんにはわかるけど。バスドラも響かないしね。」
息子は「前に見てもらったとき羽根の回りに余計なものがついているタイプだからいらないと思うけどどうしてかなって言われたの。バスドラはどうしてなのかわからないけど響かないんだよ。今回のドラムを聞いて、ああこんな音だったって思った」そういった。
「チューニングは方法はもちろんだけど一番好きな音をわかっていないと叩けば良いということじゃない。どんなに上手でもそれができてない楽器は残念でしかない。」
息子は真剣だった。友達を家に呼んで作戦会議までしていた。
明日、また練習だ。
あの子達はどう動くんだろう。
教育プログラムもあってプロと高校生、中学生、小学生がいっしょに演奏するけれど選抜されて5校のみの参加。
しかも高校はうちの子ども達だけ。
中学もコンクールではいつも金賞を取る名の知れた先生のところばかり。
プロのジャズピアニストとパーカッション、木管奏者で4人組のこのグループと子ども達は本気のジャズに取り組む。
正直私はジャズだけは良さがわからない。
スタンダード以外はほとんど興味がない。
息子達が選ばれなかったらまともに考えることはなかったと思う。しかもこのプロのメンバーのこともかなりの大御所にもかかわらず私はどんなにすごいのか考えていなかった。
母は泣いていた。孫がそんなすごい人といっしょに!!もう死ぬまでそんなチャンスはない。
そういって泣いていた。
しかし私は「そういう事なの?」っと言っていた。しかも当の息子も。
じわじわとすごさは伝わってきているけど、息子達子どもはそこは全く気にしてない。
私以上にこれまでジャズというジャンルに関わったこともないし、もちろん誰がどうすごいのかなんてよくわからない。
ただ、大舞台でプロとやる。それしかわかってない。
親戚はどうにかチケットを取ってくれと言うけれど、私は親だと言うだけで親の分しかもらえない。正攻法でやるしかないのだから自分でなんとかしてくれと言った。
苦労して買ってもらう小さな演奏会のチケットに比べたら10倍はする金額であっさりと売れていく。
これがその大御所達の力なのだろう。
息子達の練習は小さなほぼ初心者のような子供も交ざって行われる。
それが大きな物議を醸している。小学校の担当教師が指導していないのだ。
指揮もしなければメトロノームも聞かさない。
ドラムはソロになる度にピッチが狂う。それを止めない指導者に振り回される中高生は不満をぶつける。
中高生チームの担当教師も気がついて「ちょっとねえ。あれはないねえ」という。
練習が終わると息子達パーカッションはふてくされた顔で腕組みしながらみんなで集まっていた。
「ちょっとさ。不完全燃焼なんですけど。ボク。」「私も、どうしていいのかわからなくなったのよ」
口々におかしいだろと言い始めた。
「なんでああなるの?何度やっても誰も止めない。終わってもなにもいわない。誰も気がついてないの?」
「200くらいだと思うんだよ。ソロが過ぎると30は上がってる。ついていくのがやっとだ」
「次に修正されていなかったらなにもやってないのといっしょだよね」
「楽譜の向きもおかしい。あれじゃ指揮者が指揮をしてもみられないはずだ」
ターゲットが現れた。ここぞというその子を高校生達が指導しよう。そういう風向きになり始めた。
「当たり前のピッチで演奏して見せようよ」とりあえずドラムが。」
「先生に気になるところがあったら口を出して良いの確認しようよ。」
「とにかく指揮をするかメトロノームを聞かせるかしてくれって言おうよ。先生が止めないときはさ。」
さすがだなあと思った。
さすが高校生だ。これが小さい子達との違いだ。こうやって上下関係を学んでいくのかもしれない。
お世話をすると言うことを理解するのかもしれない。
車の中で息子に「楽器は担当したことがある人じゃないとわからない。パーカッションのこともそうだよ。先生がやったことがない人ならチューニングもわからないし、音色が正しいのかもわからない。お前の学校のドラムはスネアが軽い音だし、ワシャワシャ聞こえるね。ヘッドを買えた方がいいと思うし、後のバネのやつおかしくないの?年中聞いているからお母さんにはわかるけど。バスドラも響かないしね。」
息子は「前に見てもらったとき羽根の回りに余計なものがついているタイプだからいらないと思うけどどうしてかなって言われたの。バスドラはどうしてなのかわからないけど響かないんだよ。今回のドラムを聞いて、ああこんな音だったって思った」そういった。
「チューニングは方法はもちろんだけど一番好きな音をわかっていないと叩けば良いということじゃない。どんなに上手でもそれができてない楽器は残念でしかない。」
息子は真剣だった。友達を家に呼んで作戦会議までしていた。
明日、また練習だ。
あの子達はどう動くんだろう。