ケベックリタイヤ日記

ケベックでリタイア暮らし。ながらえば憂しとみた世も今は忘れた。毎日悦びの種をみつけてぽりぽりかじりたい。

Carpe diem

2021-01-02 18:31:21 | 暮す
新年あけましておめでとうございます

今読んでる本にCarpe diemという語彙があり調べると古代ローマの詩人ホラチウスの名言「今を楽しめ」という意味と知りました。コロナで何もかも一変した世界、老いるにつれこの言葉が益々その通りと思えます。過ぎた昔を悔やむのは時間泥棒、明日を思い煩うのも時間泥棒、今日1日をなりなりに楽しんで暮らそうと思うようになりました。昔を振り返るにああもできたこうも出来たと思い出したくもない後悔ばかりの人生、これからは少なくともそういった後悔が減るように少しは知恵熱を出して一日一日を大事にしたいと思っています。

さて仕事初め、しょっぱなから新人さんが欠勤、続くのかしら辞めるのかしらと噂してます。ボスがあちこちの人材ストックに電話して代わりにやって来たのが15歳になったジェローム君。お気に入りの若い子と働けて幸せ。クリスマスプレゼントは何だったのと聞くと包丁だって、未来のレストランオーナーを夢見る子のプレゼントは流石に違うなー。なんでお料理の世界に興味を持つようになったのと聞くと子供が6人という大家族故、小さい頃からお母さんのお手伝いをしてたからだって。シェフがね今、色々彼に教えてるの。その様子を見ると何故か感激しちゃって。伝統がいかに受け継がれてゆくか目の当たりにしてます。あいつは見込みがある、きっと俺たちが思ってる以上に成功するだろうと言ってます。シェフの父方はイタリア移民とのことで夕食のスープはミネストローフでした。最近はいつもどんなお料理でも小さなお皿で食べさせてくれます。

お昼の部を終えるとジェローム君は帰り夜の部にやって来たのは、あの私を年寄り扱いしたお局さん。忘れっぽいたちなので元気一杯に新年おめでとうの挨拶しました。考えれば、頭の良いインテリ層の策をめぐらし何食わぬ顔でシャーシャーと人を陥れる奸計に比べたら思ったことを吐き出す人間の方が正直かもしれない。新人さんを教育したのは彼女、これからあんた新人さんと組む日が多くなるけどそれでいいの❓と聞かれました。答えるに、理想の従業員なんていないわよ、どの人も得意、不得意があるからお互いに助け合って行くしかないじゃない、と答えました。私を怒鳴りつけたご老人もそうだけど彼女と夕食の部を一緒に働きながら逆に結構仲良くなっちゃったりするのね。元日は少しづつ少しづつキッチンスタッフのメンバーに受け入れられていってるのを感じた初日でした。

私、肉体労働好きなんですよ。なんて言うのか身体を動かすと生きてるって実感があるんです。世間から見たら誰も応募したくない最低賃金の仕事かもしれないけど楽しいことたくさんあります。生まれてこのかた初めてお正月3日間働くんですがレジダンスの皆さんから一月一日に働いてくれて有難うと感謝の言葉を頂き嬉しいです。

では皆様にとって2021年がCARPE DIEMでありますように。


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