ウイーンから日帰りでザルツブルグ観光。
モーツアルト生家と直ぐそばにある引越し後の家を訪問。
一生の半分を旅で暮らしたとはいえザルツブルグはモーツアルトが生まれ育った街。
散歩しながら何故か森鴎外の故郷、津和野を思い出した。街の醸し出す雰囲気や身体が感じる空気感が同じだった。街中を流れる川、小高い山、街路樹、五月晴れで空は青く木々の緑が映え、そよ風が心地良かった。貴族ではないけれどザルツブルグではよく知られ尊敬された一家。小さな街ゆえモーツアルトは路地の隅々まで知り尽くしていただろうし家の直ぐそばの川も毎日目にしていたと思うと、姉ナンネルが語るところの一生子供だったモーツアルトの子供時代は幸福だったと思われる。
おぼろな記憶だけれど、モーツアルトは父に対して、音楽のことはなんでも教えてくれたけれど生活費管理については何一つ教えてくれなかったと嘆いている。お金が入れば入っただけ放蕩し放題だった。晩年の借金依頼の手紙の数々は胸が痛む。彼は妻と子供もいる一家の主人でもあったのだ。
音楽の力は凄い。日本の田舎育ちの庶民の心を捉えザルツブルグまで足を運ばせる。この日のために来たような旅1番の贈り物だった。
各部屋に置かれた不思議なオブジェ。なんだろうと良く見るとどうも暖房設備みたい。凝ってるねー。
生家の渡り廊下、モーツアルトもここを歩いた。
旅の後、モーツアルトの手紙を再読しよう。
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