ケベックリタイヤ日記

ケベックでリタイア暮らし。ながらえば憂しとみた世も今は忘れた。毎日悦びの種をみつけてぽりぽりかじりたい。

つひに行く

2019-05-17 20:21:04 | 暮す
つひに行く道とはかねて聞きしかど昨日今日とは思はざりしを  伊勢物語 (むかし男)

つひに行く道には金も要らじかと昨日経読む僧にくれしを    仁勢物語 (をかし男)

お隣さんは今日の午後旅立った。朝9時に病院に向かうとき投げキッスで最後のお別れのあいさつをすると投げキッスで答えてくれた。

最初の奥様は辛いからと死の床に立ち会わなかった。生前からすでに遺産をめぐり水面下でのあれこれがあると話していた。外目にはむしろ質素にみえる生活だが資産家。コスタリカでホテル経営しており、ケベックに引き揚げてからはアパート経営をしていた。2年前に400万で購入した電気自動車を50万で、2000万の家を500万で譲って欲しいと言ってる相続権のない親戚もおられるとか。遺言は生存中開封されることは禁じられてるので今夜開封されるのか主亡き家に車が3台駐車している。

今年の春は遅い。やっとチューリップが咲いた。3年前に植えたレンギョウがちっとも大きくならず花もつけないので無理かなーと思ってたら黄色い小さな花を咲かせた。アシデンタラの花がつんと芽を出した。さやえんどうとオクラの種を蒔いた。時々菜園に来て「ばっちゃんは立派な農婦になれるよ」とほめてくれたお隣さんはもういない。






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