ケベックリタイヤ日記

ケベックでリタイア暮らし。ながらえば憂しとみた世も今は忘れた。毎日悦びの種をみつけてぽりぽりかじりたい。

日本旅行記4 酒田-2

2018-11-01 18:58:04 | 旅する
 あきんども ゆかしくあれば ありがたく

 昨夜はハローウインでホスピスのスタッフ全員仮装でお仕事。ハローウインは故人をしのぶ日、ホールの壁に、ピアノの上に、テーブルの上にと、今年1月から亡くなられた方々の写真が飾られ、ご家族のホスピススタッフとボランテイアへ言葉が添えられてあった。すべてが「皆様の手厚い介護により幸せな時を過ごし安らかに最期を迎えることができ感謝します」というものだった。

 さて、だいぶ前になるが、好きな番組「ぶらタモ」の日本探訪の町が酒田だった。本間美術館を見学しながら庭師の方に「本間家のご子孫は今どちらにお住まいなんでしょうか」とたづねると「内緒ですよ、ほらこの庭の裏手の家がそうです」と内緒で教えてくださいました。(ふふふ、日本に秘密なんてないのよね)。その本間家の現在の当主のかたが出演されました。ふくよかであたたかい福の神のような女性でした。番組で初めて知ったんですが、本間家は儲けの3分の1を神社仏閣に、3分の1を土木工事などの公共事業に寄進されてたんですね。自分の懐には3分の1のみ。いまどきの大財閥で儲けの3分の2を差し出す度量のある財界人ているんだろうか。

 ケベックで暮らしながら私も影響を受けたかなーと思うことままあるけれど、その中に、たくさんの方がボランテイアされてること、微々たる金額でも日常的に寄付することかもしれない。高税で社会保障も進んでるから別にそんなことしなくてもと思ってたけれど、朱に交わればでいつのまにかほんの少しだけボランテイアしたり、ほんの少し寄付したり(例えばがん患者の子供の夢をかなえるプロジェクト - 飛行機の操縦士席に座りたいとか)するようになった。ちりも積もればどんな金額になるか、これまで何回もニュースやソーシャルメデイアで知ったから。本間様には及ばずとも、誰でも本間様を見習うことができるんですね。だって、3食食べて、暖房ぽかぽかのお家に住んで、昔の人からみたら今の生活って大名生活って思うもん。

 ところでハローウイン、小さな子供はほんとうに可愛らしい。だけど、いかにも大学生みたいなのがどやどややってきても可愛くない。コノヤローと思うのは、仮装しないでお菓子だけもらう中学生らしき子供たち。仮装して喜ばしてくれるからお菓子あげるんで、眼のふち黒塗りするぐらいでもいいから仮装しろよなと一言いいたいのをがまんして一番うまくない酸っぱいキャンデイーをあげた。