イスラエルは戦争続き

イスラエルの人口の20％強はアラブ系と言われています。彼らはイスラエルを国として認めていないのでイスラエルにとって不安要因です。イスラエルの中のアラブ系と外のアラブ系は反イスラエルで結束していると思います。イスラエルは今後も国内外で戦争を続けるでしょう。

イスラエルは軍事力で圧倒的強さを維持しているので存続していますが、あまりにも長く戦争が続いているので従来のイスラエル支持国がイスラエルに妥協策を探すことを求めるようになってきました。

国連が提案している妥協策がパレスチナ国の建国です。バイデンアメリカ大統領はパレスチナ国の建国を認める方向ですが、イスラエルに有利な形で妥協が成立することを期待しているため、アラブ連盟におけるアメリカの立場は次第に弱くなっています。

アラブ連盟はイスラエルに妥協をせまるため改めて反イスラエルで結束を強める動きです。アラブ連盟以外のイスラム圏もイスラエルに譲歩を求めています。

しかし、肝心のイスラエルは譲歩すれば滅亡につながるとの危機感を持っているため、妥協するどころか国土拡大の動きを強めています。

このことがイスラエルが世界で孤立する方向に動く原因になっています。

長い目で見ると、イスラエルの孤立がひどくなり、いつかは世界から浮き上がってしまうのではないでしょうか。

ユダヤ民族は大昔その祖先がカルデアのウルを出たときから国なき民族になったのではないでしょうか。これも大昔のことですが、一度、パレスチナに定着したことがあったが、食料飢饉に襲われときパレスチナを出てエジプトに寄留しました。土着性が弱い民族だったようです。エジプトで生活が苦しくなると、エジプトを出てパレスチナに戻り、戦争でパレスチナ人に勝ち、再びパレスチナに定着するかに見えたが、周辺強大国に戦争で負け、散る、戻るを繰り返し、ローマ帝国に滅ぼされるとまた散り、その後は20世紀のイスラエル建国まで国なき民族として多くの国に寄留していました。イスラエル建国後も現在まで戦争続きで平和を実現できていません。

現在、国なき民族は無数にあります。国づくりで戦争している民族もあります。大半は、民族文化を守りつつ、排他的にならないようにして他民族との共存を考えています。未開発無人の広大な地がない今、他民族の多くいる地に、排他的民族が建国することは容易なことではないからです。