心の旅紀行

人生は神と自我の二人三脚 kiko

単なる金儲けに夢中になるのは危険

2021年05月23日 | 世界
現在大流行の投資はマネーゲームの性格が強く、マネーゲーム好きからゲームに勝ってお金をとる行為だと思います。スリルがあって面白いとは思いますが、生産には役立っていません。まさに遊びです。遊び人が増えれば生産が弱くなるのは必然です。ゲーム勝者の華やかさとは裏腹に貧困層の拡大と貧乏人のみじめさが目立つ社会になります。

アメリカは経済が大きくても貧困層の拡大という大きな矛盾に苦しんでいます。華やかに生きている人を見ると、低賃金で単調な仕事をやっている自分がみじめになり、生活が荒れます。一攫千金を夢見、着実に生きることができなくなります。経済が大きくても荒れている社会、これがアメリカの実態だと思います。

このようなアメリカを見てまねることは日本にとって非常に危険なことです。自民党政府は、預金金利がゼロなので国民に盛んに投資を勧め、ときどき成金が話題になって、誰でも投資で儲かる錯覚に陥っていますが、大半はマネーゲームの敗者となって貧困層に落ち込んでいきます。当然のことながら遊び人が増え、生産が弱くなり、人々の不安は増大します。

東京オリンピックを開催し、多くの日本人がメダルをとれば国民は気分がよくなりますが、貧困層から抜け出ることができる訳ではありません。華やかな少数の勝者と大半の敗者という社会構造が目立つようになります。アメリカ社会そっくりということになります。

アメリカをまねるのではなく、自分でよく考えて生きる生き方を追求した方がいいと思います。

日本人に向いた生き方は、やはり技術開発と生産に一生懸命になることでしょうか。技術はアメリカに学んでもいいと思います。アメリカの技術を改良して生産に活かすことは日本人の得意とするところです。戦後の経済成長、生活水準向上はこの手法で実現しました。最近は中国にも学ぶべき技術があるようです。

第3次産業については、人々が生きるのに必要なサービスを提供して対価を得ることを考え、マネーゲームで儲けることを考えない方がいいと思います。投融資は、対象が人々が生きるのに必要か、役立つかと考えて行うべきです。刻々と変わる相場の変動を見て株などを売買し、キャピタルゲインを狙うのはマネーゲームでしょう。

新型コロナウイルス禍のせいで日本の会社は業績が悪いようです。ところが株価が高いので変です。日本銀行が株価が下がらないように株を買い支えているそうです。日本の小投資家はまだ大損しないですんでいますが、実は持っている株は無価値ということは恐ろしいことです。日銀は破綻を避けるため、株売却に力を入れる時が来ます。その時がこわいでしょう。
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