彼はアメリカとの同盟強化と言っています。日本が東アジアで孤独であることをよく示しています。日本は戦後生産重視で高度経済成長をとげ、経済世界3位の位置にありますが、東アジア経済圏をつくることができていません。
中国が経済世界2位になったので中国と日本が、協力して経済圏の見本をつくることができればよかったのですが、政治の違い、東シナ海で中国の利権追及に会い、深まっている対立、過去の日本侵略の歴史などがわざわいして協調ではなく対立が強まっています。
ヨーロッパは過去大戦争を繰り返してきましたが、今はEUをつくりました。東アジアで戦争の歴史をのりこえて経済圏をつくることは可能です。残るむずかしい課題は政治の違いをどうのりこえるかです。このむずかしい問題から日本は逃げていると思います。
アメリカ属国扱いに満足していることは外交の進歩ではありません。
中国は上海協力機構で陸部の国境を安定化しました。現在、海洋で利権追及を行っています。中国は戦争になるまで押して極大で海洋の国境を定めるつもりと思います。非常に迷惑な中国ですが、海洋周辺国・地域は中国の押しをはねかえす必要があります。そのために戦略戦術を駆使することは必要ですが、中国との対立の固定化は目標ではありません。
地球の裏側から輸入したり、裏側に輸出するような経済交流は省エネルギーになっていません。永続的な地域経済圏を追求すべきです。現在の中国との経済交流を決して破壊することなく、政治の違いをどう乗りこえるかが日本外交の真の課題です。