退屈しないように シニアの暮らし

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さて何をしようか

泣かないで花を見なさい

2014-07-24 05:10:15 | 韓で遊ぶ

笹の葉うなぎの暮らし
彼は子供の頃から人のせいにするのが好きだった。上手くいったことは自分のせいで、だめなことは先祖のせいだと、彼はすべてのことに上手くいかないことがあるとすぐには他のところにその原因があるとした。
はじめての大学入試に落ちた時は家が貧しいから落ちたと思った。みなが利用する家庭教師に一度もちゃんとつくこともできなかったから浪人生になったと、貧しい両親を恨んだ。大学に入ってから初恋に失敗した時には貧乏が敵だと思った。田舎の農家の長男という事実を知って女性が自分から離れていったと思った。
その後大学を卒業してある中小企業に就職した時にも、昇進に毎度、落ちた時も、子供があまりにも勉強ができない時も、友達の借金の保障人になってアパートまで無くしてしまった時も、そのすべての原因を貧しい農家の息子に生まれたからだとした。
彼は時間が過ぎるに従って故郷と両親兄弟を嫌いながら、自分の環境と身の程を嘆いた。しかし、彼には不幸なことばかりが引き続き起こった。妻が子宮がんで早くに亡くなり、再婚した女性も他人の子供を育てることが並大抵の苦労では無いと行ってからの元を去った。
彼は世の中に自分ほど不幸な人間はいないと思って虚しく酒で歳月を送った。まるで人生があきらめた人のようだった。
そんなある日、彼は偶然にテレビで淡水魚に関するドキュメンタリーを見ることになった。それは子供のうなぎに関するものだった。その時彼は子供うなぎに関する説明するある魚類学者の話を聞いて自分を悔やまないではいられなかった。
「私たちはどんなに不遇な環境におかれていたとしても、その環境のせいにできません。子供うなぎを見てください。深海で生まれた子供うなぎは生まれてすぐに親を失ってしまいます。産卵を終えた母うなぎはすぐに死んでしまうからで、子供うなぎは暖流に乗って大陸の沿岸に2~3年かけて長い旅にでます。この時、子供うなぎは白色の半透明で、水の重圧に押されて模様が笹の葉と似ていくからこれを笹の葉うなぎと呼びます。
しかし、笹の葉うなぎは深い海のそこで生まれた自分の環境を決して言い訳にしません。その耐えることのできない苦しみを我慢して自ら自分の生きる道を見つけます。すべての苦痛をすべて耐えて徐々に川の入り口に向いながら大きくなって本格的なうなぎになります。私たちもこれと同じように子供うなぎのように粘り強く自らの人生を我慢して耐えて前進するところに人生の花が咲いて本格的な人間になることができるのです。」
コメント
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