映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

愛する映画の舞台を巡る旅Ⅳ ~サンクトペテルブルク(ロシア)その④~

2020-03-14 | 旅行記(海外)

**宮殿の並ぶ街**vol.4

関連映画:『マチルダ 禁断の恋』(2017)

『オネーギンの恋文』(1999)

その③につづき

 今日は体力を要する1日。朝からしっかり食べる。……といっても、前日の朝食と代わり映えせず。

 


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【3日目のスケジュール】~エルミタージュ美術館&バレエ鑑賞

エルミタージュ美術館(6時間)→ 夕食 → バレエ鑑賞(エルミタージュ劇場)

 

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 前日同様、9時半出発。

バスの車窓からホテルの全景が撮れた(ホリディイン・モスコフスキエヴァロータ)

 

アレクサンドリンスキー劇場前の有名なエカテリーナ2世像(足下に愛人がいっぱい。こちらもバスから)

 

 この日は朝から快晴! ナターシャさんが言うには、サンクトペテルブルクで1日中快晴の日というのは、年に数日しかないのだそうな。「ほとんど曇っているか雨か雪です」とのこと。

 ……とかいう説明を受けながらバスで15分ほどで、エルミタージュに到着。

 

エルミタージュ美術館

 ご存じ、旧冬宮。ここが歴史の舞台になっていたのかぁ、、、。

 いくら快晴とは言え、この宮殿前広場は吹きっさらしでネヴァ河からの冷たい風がもろに当たる。この時点の気温は確か氷点下だったはずなので、めっちゃ寒いっ!! それでもめげずに写真を撮る。

 ここでも、前日の聖イサク寺院同様、開くのが10:30からということで、寒風吹きすさぶ中、撮影しながら10分くらい待つ。

 

アレクサンドルの円柱

 これは、1812年の対ナポレオン戦争(祖国戦争)の勝利を記念して建てられたもの。確か、ナターシャさんが「この柱は、自分の重みで立っています。土台に固定されていません。ロシアには地震が絶対にないので、大丈夫なんです」とか言っていた。え゛~~~、怖いよ。

 この広場は観光シーズンになると、音楽が演奏されたり、大道芸が出ていたりするらしい。でも、この時期はご覧のとおり。ここで、スターリンの追悼集会が開かれたのか~、とか、血の日曜日事件の現場になったのか~、とか思いながらも、あまりそれをリアルに想像することは出来ず。ま、当然か、、、。

 で、ようやく時間になり、私たちは右側の方の入口から入る。大きい鞄(A4サイズ以上)は持ち込み禁止で、クロークでコートを預け、セキュリティチェックもある。

 

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 あ、そうそう。ちょっと余談。

 ロシアでは、パスポートをホテルに預けるという、びっくりな決まりがある。この旅の出発前に、添乗員のL子さんから「パスポートとVISAのコピーを念のために必ず持ってきてください」と言われ、それまでにネットでその情報は得ていたけれども、“やっぱしそうなんだぁ、、、”と、正直不安だった。……けれども、行ってみたら預けた方が良いことが分かる。

 というのも、ロシアはスリが異常に多いらしいのだ。ナターシャさんもしょっちゅう口を酸っぱくして「スリに気を付けて、荷物は絶対に抱えて持って」と繰り返す。この美術館の中にもごく当たり前のようにスリがいるんだとか。しかも、それが一見の観光客にはまったく見分けがつかないらしい。我々のツアーはガイディング・レシーバーを持っていたので、多少離れた所からでもナターシャさんのガイドが聴けるようになっていたが、美術館に入る前に「私にはスリは見分けられるから、スリがいたら小声で“スリがいるから気を付けて”と言うから、聞き逃さないように!!」と念を押されたほど。

 慣れない観光客にとっては、パスポートを持ち歩くのは危険だから、、、ということで、一応まともなホテルでは預けることになっているらしい。まあ、それ以外にも理由はあるかもだけど。個人的には、もしかして全部コピーとられてたりして、、、などと妄想していた。が、よく考えれば、空港でICチェックされているんだから、そんなアナログなことするわけねーよな、と勝手に自己完結。

 ちなみに、この旅行中、全くスリが分かりませんでした。そして、幸いなことに被害にも遭いませんでした。

 

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 まず、本来別料金になっているという「秘宝室ゴールデンルーム」から鑑賞。一応、このツアーのウリの一つが、このゴールデンルームを見られるってこと。予約が非常に取りにくいらしい。

 そんな秘宝室なだけあって、こちらは、撮影禁止だったので画像がない(ネット上にもまったく見当たらない)のだが、、、。人数制限があり、ツアーは2グループに分けられる。我々の予約時間は10:45~。なので、入口でしばし待機した後、入場。

 ナターシャさんの知識量に唖然呆然となりながら説明を聞く(プロのガイドなんだから当たり前といえば当たり前だが)。

 紀元前4~6世紀頃の埋蔵品から出て来た金製品がこれでもか、ってくらいに展示されている。王冠、耳飾り、首飾り、腕飾り、壺、鏡、櫛、、、とにかく金で出来ているものばかり。目がくらむ。

 おまけに、めちゃくちゃ細工が細かい! 日本の江戸時代の工芸品等も相当なものだが、いやもう、それを超える精巧さ。いくつかルーペ越しに見られるようになっているが、ルーペで見て驚愕する。そこには、ミクロの小宇宙、、、じゃないけど、ミクロの世界が広がっており、しかも3Dなのである。……って、こればかりは実際に見てみないと想像がつかないと思われるのだが。

 その他、16~17世紀頃のムガール帝国の品、エメラルドやルビー、ダイヤが散りばめられた水差し、皿、鏡、短剣等々、、、、一体いくつあるの??というくらい。

 撮影禁止も納得の収蔵品で、これを見るだけで午前中一杯かかる。でもそれだけの価値はある。もし、このゴールデンルームに入れなかったら「お一人様3,000円を返金させていただきます」とツアーの注書きがあったので、ここを見るだけで約3,000円ということだ。日本での特別展などと比べても、めっちゃ高い!!と思っていたが、見終わってから、まあ、これだけのモノを維持管理していくには、相応の値段かな、と思い直した。

 工芸品がお好きな方は必見だと思う。是非是非!!

 

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 ここで、昼食。館内のカフェでグリーンサラダ・サンドイッチとコーヒー。

 

 税込み450ルーブルで、約900円弱。まあまあかな。このサンドイッチは、とっても美味しかったので。食べるのも難儀したけど、それくらい具だくさん。甘い系のパンも一杯あって心引かれたけど、とても食べきれないので諦める。

 

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 再び集合し、本館へ。画像オンパレードでどうぞ。 

ご存知「大使の階段」

 

エカチェリーナ2世の“夫”「ポチョムキンの肖像画」

 

ピョートルの間の玉座と「ピョートル1世とミネルヴァ」

 

 

「1812年戦争ギャラリー」イケメンを探せ!

 


1812年戦争ギャラリーにある「クトゥーゾフの肖像」

 

大玉座の間(ゲオルギウスの間)の玉座

 

有名な「孔雀時計」ポチョムキンからエカチェリーナ2世への贈り物

 

「孔雀時計」の隣にあった象嵌細工のテーブル

 

ダヴィンチ「聖母子」

 

ラファエロ「聖母子」

 

ラファエロの回廊

 


ロレンツォ・ロレンツェッティ「イルカと少年」

 

ミケランジェロ「うずくまる少年」

 

小イタリア天窓の間

 

カラバッジョ「リュートを弾く若者」

 

大天窓の間

 

ナターシャさんが一番好きだと言っていたカナレット「フランス大使のベネツィア到着」

 

レンブラント「放蕩息子の帰還」

 

テントの間

 

ルーベンス「ローマの慈愛」

 

ルーベンス「バッカス」美しい青年のはずが、、、。酒嫌いのルーベンス。さしものバッカスも酒を飲み過ぎてかように醜くなった、、、だそうな

 

「アレクサンドルの間」アレクサンドル1世を記念した部屋

 

黄金の間

 

エカチェリーナ2世、お決まりのポーズ

 

 ムダに色々撮った中の一部です。他にも、ダナエとか撮影したはずなんだが、、、まあ、撮ったところで大してキレイに撮れないし、絵をキレイに見たいなら画集なり図録を買った方がよほど良いのだけどね。実際、自分が撮った画像で絵をじっくり堪能するわけじゃないし、、、。「行ったどぉ~~」という自己満足ですね、これらは。

 この後、新館へ。もうここまででかなりヘロヘロ状態。

 


その⑤へつづく

 

コメント (2)
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