**宮殿の並ぶ街**vol.3
関連映画:『マチルダ 禁断の恋』(2017)
その②につづき
昼食後、バスに乗って十数分で、血の上の教会に到着。
何とも不思議な名前の教会だけれども、1881年にアレクサンドル2世が暗殺された場所に建てられたことから、その名がつけられたもの。完成は1907年というから、割と新しいのね、、、。
事前に聞いてはいたものの、やっぱり改修中、、、。何とも残念なお姿。しかもメインの屋根の玉ねぎに、、、。
我々信者でないものにとって、あの屋根は“玉ねぎ”に似ているから、“玉ねぎ”と形容するのだが、本来あの屋根は“炎”の形をしているのだそうだ。ナターシャさんの説明によれば、祈りの込められた神聖なる炎の形としてあの屋根は作られており、決して「玉ねぎではありません」とのこと。
血の上の救世主教会
しかし、この教会の凄いのは、何と言っても内部の総モザイク壁画、、、。いやぁ、もうただただ見上げるばかりでした。
これ全部モザイクです
この教会も、共産主義時代は閉鎖されて、第二次大戦時などはジャガイモ倉庫にされていたんだとか。内部もかなりダメージがあったらしい。ソ連崩壊後にかなりの年月をかけて改修し、今は教会としての機能はあまりないらしいが、メジャーな観光寺院になっているということだ。
共産主義時代のことについては、ナターシャさんは「本当にヒドかった」と度々言っていた。今の若いロシア人は、もうその時代を知らないので、監視社会だったことなどは「ホントにそんなだったの??」という反応らしい。日本人から見たら、今のロシアも相当なもんだという印象だが、共産主義時代とは比べものにならないくらい自由らしい。「頑張っても、皆、同じお給料ですから、頑張る意味がありませんでした」というナターシャさんの言葉が印象的だった。
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血の上の教会を後にし、一行はツアーのお約束、お土産店に連れて行かれる。一通り眺めたけれど、あまり興味もなく、ナターシャさんが、スタバのロシア限定のタンブラーを買いたい人がいたら、スタバに連れて行ってあげるよ~!という声に、当然そちらを選ぶ。お土産店から歩いて1分。
ネフスキー通りにあるスタバ
店内は東京のスタバとほとんど同じイメージだが、建物の特徴としてかなり天井が高いことくらいかな、違いは。いきなり日本人観光客がどやどやと7~8人、広くはない店内に入ってきて、店員さんもちょっと驚いていたが、棚にあるマトリョーシカタンブラー発見!
ロシア限定・マトリョーシカタンブラー
1,050ルーブルなので、大体2,000円くらいかな。◯天で10,000円近い値段で出品されていたり、アマゾンでも5,000円近くで出ていたりと、調子に乗ってんじゃねぇ!って感じだけど、そこまでしてゲットしたいモノか?? まあ、カワイイけど。
実は私、ほとんどスタバ行かないし、ましてやマイ・タンブラーなんて、、、って感じなんだけど、何と、この旅行から帰ったら、毎日使っている地下鉄の駅構内に新しくスタバが出来ているではないか!! これって、マイ・タンブラー買ったから使え、ってことか? などとタイムリーな出来事にちょっと驚いたりして。せっかくだから使ってみようかな、と思っているところであります。
タンブラーを買った後、集合時間までほんの少ししか時間がないけど、サンクトペテルブルクの中心街、ネフスキー通りをちょっとだけツアーのお仲間と歩いてみる。
なぜかフレディ(だよね?)のオブジェ、、、
百貨店(?)、店頭ディスプレイがカワイイ
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お買い物タイムが終わり、神秘のブルーモスクへ。
サンクトペテルブルク・モスク
“1910年に、ロシアに中央アジアが編入されたことから、ブハラの首長に敬意を表して起工された。8000人以上からなるイスラム教徒社会の利益を尊重した、アレクサンドル3世の時代である。1913年に竣工し、ロシア最大のモスクとなった。収容人数は5000人。2本の 尖塔の高さは49メートル、建物の丸屋根の高さは39メートル。
このモスクの丸屋根は、サマルカンドのグリ・アミール廟(15世紀に建設)にそっくりである。グリ・アミール廟には、中央アジアの征服者であるティムールの遺骨が収められている”
~ロシアビヨンドより~
こちらは、中には入らず、外観のみの見学。外観だけでも十分眼福。。。
予定が前後し、お次はペトロパブロフスク要塞へ。このネヴァ河が、例年であれば凍るというのだから、この冬がいかに暖かいかがよく分かる。
ネヴァ河沿いの小さな島全体が要塞
ロストラの燈台柱
こちらは、1810年に建てられたもの。敵軍の船首(ロストラ)を柱に飾って勝利を祝う、古代ローマの習慣を模倣したものだって。何とも威容な燈台。上ることは出来ないらしく、下から見上げるだけ。100メートルくらい離れた所にもう1本あり、独特な色合いで、2本が遠くからでもかなり目立っていた。……2本入れて写真撮ったつもりだったのに、、、入っていなかった。自分のカメラセンスのなさに、毎度ガッカリする。
ロストラの燈台柱とエルミタージュ
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この後、夕食までに少し時間があるからと、ナターシャさんがスーパーマーケットに連れて行ってくれた。あんまし時間がない中、お店の写真を撮り忘れたんだが、とりあえずの戦利品。
ジャムのせチョココーティングクッキー
@55.78ルーブルで、100円ちょっと。安い~! これ、昔、マクビティからオレンジのが出ていて大好きだったのだが、今はもう売っていない。ヨーロッパではあるみたいで、3年前にワルシャワでもゲットしてきたのだけど、見ると反射的に買ってしまう、、、。ストロベリーはちょっとジャムがキツい味だったけど、オレンジはやっぱし美味しかった! 大切に大切に、1枚ずつ食べています。
ロシアと言えば、、、のアリョンカのチョコ!
ロシアのチョコといえば、この印象的なパッケージのアリョンカ。これ、赤ちゃんの顔だと思っていたんだけど、アリョンカという女の子の名前なのね。しかも、創業者はドイツ人だとか。エカチェリーナ2世といい、ロシアどドイツはやはり深い仲ですな。
上のは職場で配る用。@231.86ルーブルで、450円くらい、まあまあのお値段。美味しかった!! もっと買ってくれば良かったとちょっと後悔。下のは自分とウチの人(とお土産)用で、激ウマ! @127.29ルーブルで、350円くらい。こっちの方がお得感アリかなぁ?
インスタント・ボルシチ
お湯を入れるだけでボルシチが味わえる。これもお土産用込みで一杯買ってきた。@17.29ルーブルだから、30円くらい。安っ!! ハッキリ言って、めちゃくちゃ美味しい。箱買いしてくれば良かった、、、。
シベリカのクリーム
皆さんが寄って集って買ったので、ハンドクリームは棚からなくなるという、、、。こちらは、どうやら脚用らしいのだけど、手に塗っている 香りも柔らかくて、ベトつかずサラッとしていて、職場でも使えるかも。このパッケージがカワイイ。286.39ルーブルだから、550円くらいかな。安いと思う。冬用だ、とナターシャさんが言っていたような気がするが、まあ、別にいつ使っても良いでしょ。
とにかく、外もホテル内も、めっちゃくちゃに乾燥していて、この旅行中、せっせとクリームを手に塗っていたけど、帰ってきたら手の甲などガサガサになっていた。夜寝るときも、鼻の中がカピカピになるので、クリームを塗ったくらい。枕元にも水を置いて、夜中に何度か飲んで、、、という具合。いやぁ、マジであの乾燥っぷりは辛い。湿度計があったら計ってみたかった。10%台だったんじゃないだろうか。
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この日のディナーは、“壺焼きシチュー”と聞いていた。
前菜のポテサラ
美味しかったけど、普通にポテサラだった。
今回のツアーの夕食は、一応、コースっぽかったんだけど、ベトナムのときみたいに、一気に全部出て来ちゃうことはなかったのだが、割とアッサリしていて、前菜のサラダ → メイン → デザート&コーヒー、って感じだった。一人一人にサーブされるので、取り分けたりする必要もなく、気楽で良かった。
メインの壺焼きシチュー
蓋になっているのは、パリパリのパイ生地ではなく、どちらかというと、モチッとしたパン生地っぽかった。シチューにパンを浸して食べる、みたいな感じ。こちらも美味しかったけれど、普通にビーフシチューだった。
デザート
イチゴの入っていないミルフィーユみたいな甘~いケーキ。かかっているのは、やっぱし、こけももジャムのソース。冷えていて美味しかった。
いただいたのは、こちらのお店。
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というわけで、お腹一杯になって宿に戻る。今日は、割と余裕のあるスケジュールだったので、あまり歩き疲れたわけでもなかったけれど、明日はエルミタージュ6時間と、夜はバレエ鑑賞だから、ちゃんと体調を整えておかねば、と思ってTVをつけたら……
なんと、『インドシナ』を放映しているではないか!! ロシアに興味を持った切っ掛けになったレジス・ヴァルニエ監督作にこんなところでお目にかかるとは! これは何かの縁~?? ロシア語吹き替えだったんだが、元のフランス語が完全に消えていないので、思いっきり音声が二重で聞こえるという、、、。ロシアでは外国映画を放映するとき、こういう風なのかねぇ?
相変わらず鼻の調子はイマイチのままだったけど、お風呂に入って、薬のんで、早めにベッドに入りました。エルミタージュ&バレエ、楽しみだ~!
その④へつづく