突然ですが
「数多」という漢字
読めますか?
数が多いことを別の言葉に置き換えるとすぐにわかります。
正解は「あまた」でした。
数量が多い意味で使われていますが
「非常に」という意味もあるそうです。
現代ビジネス編集部
結論から言ってしまうと、数多の正しい読み方は「あまた」「すうた」「すた」になります。
数多の”数”は「かず」「すう」「す」、”多”は「おお(い)」「た」と読むことができ、”数多く”の場合は「かずおおく」と読みます。
ただ一般的には数多は「あまた」と読むことがほとんどです。
数多を「あまた」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「数多(あまた)」に用いられている”多”は単体で「た」と読むことはできますが、”数”は単体では「あま」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。