呑んベエSTING

ロック、やきとん、丼、ERをこよなく愛するオヤジのたわ言

喰う、ということ

2011-06-26 01:39:14 | 呑んだり喰ったり語ったり



昔、パトリス・ジュリアンと一緒に仕事をした時に、
彼が言ったことが印象に残っている。

「食べる人のことを思いやらずに作られた料理は餌である!
食に携わっている人、お店、会社はお客に餌を食べさせてはいけません」

店は金を儲けるだけの組織の一端であってはいけないし、
常に客本位に考えていないと事故はおきるし、客は離れていく。

料理は、
けして高価な食材を使わなくても、
工夫して手間ヒマをかければ、
美味しいものを作ることができる。

つまり、
作る側が食べる側のことをどれだけ考えているか。

料理を食べさせる相手に対する愛情なのだ。

愛する家族や恋人、友人に
手間ヒマかけて美味しいものを食べてもらいたい、
という「優しさ」や「思いやり」が原点。

大切なのだ。

いつも特別なことをしなさい!
というわけではない。

ただ店を構えて、
人に食事を提供してる以上、
お客に対しては愛情を持って接してもらいたい。

企業や組織の論理だけじゃ困る。

政治家やお役人も同じだよ。

あんたたち、
みんなをナメちゃいけないよ。