父親が一緒に病院に行って欲しいと言うので、
横浜の実家に行ってきました。
その日も暑かったな。
足腰が弱ってきた父なので、
通っているのは家の近所にできた新しい病院です。
キレイでガラガラだから助かる。。。
母の付き添いで行っていた病院は1日拘束されましたからね。
診察が終わった途端に「呑もう」と言い出す父親。
やはり近所の居酒屋に入りました。
もちろん、昼なので他のお客さんはみなさんランチを召し上がっている。
そんな中で、カウンターに陣取って「酒だ!肴だ!」と
ランチメニューに無いものを頼みまくる親子は
さぞ迷惑な存在だったでしょうね。
外で酒(日本酒)を呑んでは意識を失ってぶっ倒れること頻繁な父親ですが、
その日は時間をかけてチビチビゆっくり呑ませたので大丈夫でした。
無事家に戻りましたが、いるとまた呑まされるので退散することに。
京浜東北線に乗って石川町で降りる。
そう、その日は他にも目的があったのです。
石川町駅の裏から山手町方面に坂と石段を登っていきます。
昔、横浜山手女子学園と言われていた中高校は、
合併されて今では中央大学横浜山手校と言われているようだ。
その校舎の横を抜けると山手本通りに出ます。
5分も登るわけではないのだけど、かなりの眺望です。
夏、横浜で行われる3つほどの花火大会はここからすべて見えるんですよ。
そして目的の場所。
30年以上前、わたしが学生だったころアルバイトしていた喫茶店「エレーナ」
風の噂でお店もやっているし、
マスターも健在と言うことで、
ぜひ行ってみたかった。
小さなお店の狭いカウンターの中に入って夕方から夜までの6時間、
珈琲を立てたり、ジュースを作ったり、パンを焼いたり。
3年ほどやっていましたね。
そして念願かなってマスターにもお会いすることができました。
マスター71歳、、、わたし53歳。。。
30数年経てお会いするマスターは、まだまだ元気そうでした。
もっと元気でチャーミングだった奥さんが、
昨年急に亡くなられたとお聞きしてビックリしましたが。
すぐそばにあった「フェリス女学院」の大学校が移転したので、
お店も大変だったらしいのですが、
みなとみらいの開発などの余波で山手町も観光地的な整備が進み、
東京に暮らしたくない大手企業のお偉いさんや文化人が大挙して越してくるなどで、
また活気が出て続ける気持ちになったそうです。
まあ、お名前を聞くだに、そうそうたる方々が住んでらっしゃるのですね。
マスターにアイスコーヒーをご馳走になって、
また炎天下の中歩き出します。
今度はフェリス高校の校舎横の坂を降りて見ましょうか。
本当に横浜ならではの風景です。
暑かったけど風が気持ちよくってね。
山手トンネルの手前に出て、元町を右に見ながら西の橋を渡って、
中華街を微妙にスルーしながら横浜スタジアムへ。
ちょっとひと休み。
常盤町 夜になると銀座のようなあたり。
ここって昔、母親が手伝っていたお店じゃなかったかな?
馬車道から桜木町に出て一服。
「王将」で遅い昼メシ。
「王将」の「天津丼」安くって旨い。
餡が「甘酢」「塩」「京風」と3種類から選べるんだけど、
関西で喰ったことにある「京風」にしてみた。
奈良で喰った時、ダシが効いているが味が薄くってビックリして、
「東京でこれ出したら、みんな怒るな」と思ったもんですが、
さすがにこっちではしっかり味が付いていて逆に「京風??」と思う感じ。
さらに桜木町から横浜駅まで旧東横線高架沿いにひたすら歩く。
かなりの距離でへこたれそうになりましたけどね。
なんとか横浜駅にたどり着き、
西口のこちらへ。
もうじき創業50年になろうかというおでん屋さんです。
昭和63年10月19日 川崎球場
ロッテVS近鉄ダブルヘッダー
この2試合とも勝てば近鉄は悲願の初のリーグ優勝。
第一試合は勝利しながらも第二試合は8回に追いつかれて引き分けに。
本来先発投手の阿波野が2試合ともリリーフで出てきての獅子奮迅の投球も
知将・仰木監督を胴上げさせられることはできなかった。
もういつ乱闘になってもおかしくないぐらいの不穏な空気での両チーム総力戦。
なんと、
予定に無かったのに第二試合から急遽TVでやりだした試合を
この店で当時お付き合いしていた渋谷西武のデパガのお姉さんと観ていたのだ。
もう、
ガキの頃から近鉄ファンだった自分は悲願の初優勝が無くなった瞬間、
お姉さんの前であることも憚らず、ワンワンと泣いた記憶がありますよ。
ちなみに、
翌年近鉄はリベンジを果たし初優勝するのですが、
そのニュースを聞いたのは新婚旅行帰りの飛行機の中ででした。。。
おでん屋ですから、なんと言っても「おでん」です。
真夏にクーラーガンガンのお店でハフハフ喰らうおでんも乙なもの。
刺身とか一品料理も旨くってね。
50年近くやっているお店の風情もあって、
昭和好きな方にはぜひオススメですよ。
横浜、いいな~!