呑んベエSTING

ロック、やきとん、丼、ERをこよなく愛するオヤジのたわ言

日曜午後の忘却

2014-08-16 12:31:43 | 丼・カレー・ラーメン・パスタ・そば
日曜日の午後は、
明日からの1週間のために頭の中を初期化して空っぽにします。




例えば、
近所の昭和な街の中華屋さん「ふくろく」に行って、
プロ野球のデーゲーム中継をテレビで観ながら、
高齢ながら大リーグネタに異常に詳しいマスターのウンチクに
ぼんやりと聞くでもなく聞かないでもなく頷き返しながら、
無料サービスで出してくれる「がめ煮」を突っついて、
ビールをチビチビやらせてもらう。

何も考えない。

何も残さない。

消去して、忘れて、却ける。


それが、
いい時もあれば、悪しきことを招くこともある。

でもそれが自分の日々をやり過ごす姿勢だから。


大リーグの各リーグ地区のチーム順位からNBAネタまで、
やたらと詳しいマスターの話しが途切れたと思ったら、
奥で豚ロースの塊りをスライスしている。

おっと、

「かつ丼」ください!




衒いの無い一品が好きだ。

メシを喰っている実感がある。



自分の顔を見て作ってくれた「かつ丼」は、
特別な材料を使った特製なものではないが、
特に旨く感じるものなのです。



喰い終わる。

幸せをかみ締める。

余韻は長くは引きずらない。

マスターに挨拶を済ませ、サッサと店を後にする。


そして、
日曜午後の忘却は、
すでに大好きな「かつ丼」を喰ったことを
忘れ、却ける。





家に帰ったら「ジントニック」だ。