地球環境論の見方(1)地球温暖化について 【HSU・木村貴好氏の連載・番外編】
2020.01.15(liverty web)
HSU未来産業学部 アソシエイト・プロフェッサー
木村 貴好
(きむら・たかよし)1971年、埼玉県生まれ。筑波大学第二学群生物学類卒。同大学院修士課程(環境科学)修了、同農学研究科博士課程単位取得後退学。博士(農学)。応用昆虫学分野の研究を行う。農業生産法人、茨城県農業総合センター生物工学研究所を経て、2008年、幸福の科学に奉職。現在、ハッピー・サイエンス・ユニバーシティの未来産業学部アソシエイト・プロフェッサー。「自然と環境」「基礎生物B」などの授業を担当。著書に『スピリチュアル自然学概論』。
◎ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)未来産業学部のホームページ
http://future-industry.happy-science.university/
スピリチュアル自然学概論
木村貴好著
HSU出版会
本記事は、連載途中の「生命の探究に向けて」の番外編(3回分)です。テーマは、地球温暖化です。
約2万年間の地球の気温と海水面の変化におけるダイナミズムに思いを馳せてみたいと思います。
今から約2万年前、海水準は現在より低く、例えば瀬戸内海は陸地でした。海水準が今より低いということは、海水は陸地に存在していた、つまり氷河期だったということです。
参考サイト:嵐山町web博物誌「25000年~15000年前の日本列島と旧石器人の渡来経路」
http://www.ranhaku.com/web04/c1/1_01map.html
当時、北欧やアメリカ大陸のカナダはほとんど氷河で覆われていました。年平均気温は現在より7~8℃低く、海水準は百数十メートル低かったと考えられています。
地層内の花粉分析から、瀬戸内海の辺りには、現在の東北地方に多いブナや針葉樹が多かったことが分かっています。また海底からは、ナウマンゾウの化石も見つかっています。