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今ではわが国屈指の軽自動車メーカーとして知られている「ダイハツ工業」ですが、一時期バイクも製造していた時がありました。
そのバイクは「ダイハツ ハロー」という原付三輪車でした。
今でこそピザ屋さんがデリバリーにホンダの三輪バイクを使用しているのを目にするのは普通ですが、1970年代後半ころに変な三輪バイクを牛乳配達や米屋の御用聞きが乗っていたのを目にしたことがあります。
ダイハツ工業が1975年に販売を開始した50cc三輪スクーター(原動機付自転車)でダイハツ ハローというのがその名称です。
1980年前後に友人がこのバイクをスクラップ屋で見つけてきてキャブレターをオーバーホールしただけで乗れるようになりその友人と一緒にこのバイクを乗り回した事がありました。
後ろの2輪の片方のみを駆動する方式の為、その駆動輪がグリップを失うと思わぬ方向に横滑りしたりしました。
また前輪部分が座席とともにスイングする構造となっているため普通の二輪車ようにスムーズにコーナリングができ、リヤをスライドさせながら遊んだりしてました。荷物もたくさん積めて実用性も高かった乗り物ですが価格も高かったせいかあんまり売れなかったそうです。スーパーカブの2倍ほどの価格ですので無理からぬこととは思います。
国産モーターサイクルのあゆみに記事がありましたのでコピーを掲載します。
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さらにダイハツは二輪の原付バイクも販売していた事もありました。
その車名は「ダイハツ ソレックス」という物です。キャブレター製造で有名なフランスのソレックス社のモペッドを輸入販売したものです。
これはバイクと言うよりは、まさしく原動機付きの「自転車」そのものです。ペダルをこいでエンジンを始動させますが、エンジンを掛けない時には自転車として動かす事もできました。
画像をお目にかけましょう。
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このソレックスは駆動方式が一般のバイクとは違っていてエンジンが前輪タイヤの真上に置かれていました。
そのタイヤの外周を滑り止めのローレットが刻まれた金属製のローラーを介してエンジンの動力をタイヤに伝えるというものでした。言わばバイクのFF車です。バイクの進む方向へタイヤを回してやる合理的な駆動方式なのですが前輪荷重が重過ぎるような気がしますが、操縦感覚ははたしてどんなものっだたのでしょうか。
このバイクを知人が購入したことがありました。その購入動機が少し不純でした。当時、彼は某役所に勤めていて自転車通勤をしていましたが自転車では疲れるがエンジン付なら楽だろう。しかも、エンジンを掛けなければ「自転車」なのでペダルをこいで乗ってくることができる。と考えたようです。要するに帰りがけに一杯ひっかけても飲酒運転にはならないだろう、との目論見だったようですが、実際に実行したかは不明です。
(今の道交法では自転車も飲酒運転は禁じられていますが昔のおじさんたちは 酔っ払って自転車を引きずって帰宅したのもいたようです。)
ともあれ、ダイハツがこのような変なバイクも販売していた事もありました。三輪バイクはかってオート三輪を作っていたこともあるダイハツですのでその流れで理解することも出来ますがソレックスを販売したのは何故なんでしょうかね。
余談ですがダイハツ工業は創業時の社名は「発動機製造株式会社」と言い、オート三輪などのメーカーでした。
当時東京にも同名の会社がありそこもエンジンやオートバイを製造していました。両社を区別するために大阪にあった会社を「大阪発動機」といい、東京のオートバイ製造会社を「東京発動機」と言っていました。
「大阪発動機」がダイハツに「東京発動機」がトーハツにのちになったわけです。
ダイハツは自動車メーカーにトーハツは現在では船外機と消防ポンプのメーカーになっています。
トーハツも優れたオートバイを製造していましたがその件は機会があれば後日記事にしたいと考えています。
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そのバイクは「ダイハツ ハロー」という原付三輪車でした。
今でこそピザ屋さんがデリバリーにホンダの三輪バイクを使用しているのを目にするのは普通ですが、1970年代後半ころに変な三輪バイクを牛乳配達や米屋の御用聞きが乗っていたのを目にしたことがあります。
ダイハツ工業が1975年に販売を開始した50cc三輪スクーター(原動機付自転車)でダイハツ ハローというのがその名称です。
1980年前後に友人がこのバイクをスクラップ屋で見つけてきてキャブレターをオーバーホールしただけで乗れるようになりその友人と一緒にこのバイクを乗り回した事がありました。
後ろの2輪の片方のみを駆動する方式の為、その駆動輪がグリップを失うと思わぬ方向に横滑りしたりしました。
また前輪部分が座席とともにスイングする構造となっているため普通の二輪車ようにスムーズにコーナリングができ、リヤをスライドさせながら遊んだりしてました。荷物もたくさん積めて実用性も高かった乗り物ですが価格も高かったせいかあんまり売れなかったそうです。スーパーカブの2倍ほどの価格ですので無理からぬこととは思います。
国産モーターサイクルのあゆみに記事がありましたのでコピーを掲載します。
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さらにダイハツは二輪の原付バイクも販売していた事もありました。
その車名は「ダイハツ ソレックス」という物です。キャブレター製造で有名なフランスのソレックス社のモペッドを輸入販売したものです。
これはバイクと言うよりは、まさしく原動機付きの「自転車」そのものです。ペダルをこいでエンジンを始動させますが、エンジンを掛けない時には自転車として動かす事もできました。
画像をお目にかけましょう。
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このソレックスは駆動方式が一般のバイクとは違っていてエンジンが前輪タイヤの真上に置かれていました。
そのタイヤの外周を滑り止めのローレットが刻まれた金属製のローラーを介してエンジンの動力をタイヤに伝えるというものでした。言わばバイクのFF車です。バイクの進む方向へタイヤを回してやる合理的な駆動方式なのですが前輪荷重が重過ぎるような気がしますが、操縦感覚ははたしてどんなものっだたのでしょうか。
このバイクを知人が購入したことがありました。その購入動機が少し不純でした。当時、彼は某役所に勤めていて自転車通勤をしていましたが自転車では疲れるがエンジン付なら楽だろう。しかも、エンジンを掛けなければ「自転車」なのでペダルをこいで乗ってくることができる。と考えたようです。要するに帰りがけに一杯ひっかけても飲酒運転にはならないだろう、との目論見だったようですが、実際に実行したかは不明です。
(今の道交法では自転車も飲酒運転は禁じられていますが昔のおじさんたちは 酔っ払って自転車を引きずって帰宅したのもいたようです。)
ともあれ、ダイハツがこのような変なバイクも販売していた事もありました。三輪バイクはかってオート三輪を作っていたこともあるダイハツですのでその流れで理解することも出来ますがソレックスを販売したのは何故なんでしょうかね。
余談ですがダイハツ工業は創業時の社名は「発動機製造株式会社」と言い、オート三輪などのメーカーでした。
当時東京にも同名の会社がありそこもエンジンやオートバイを製造していました。両社を区別するために大阪にあった会社を「大阪発動機」といい、東京のオートバイ製造会社を「東京発動機」と言っていました。
「大阪発動機」がダイハツに「東京発動機」がトーハツにのちになったわけです。
ダイハツは自動車メーカーにトーハツは現在では船外機と消防ポンプのメーカーになっています。
トーハツも優れたオートバイを製造していましたがその件は機会があれば後日記事にしたいと考えています。
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