ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

映画に出てくるバイクの話あれこれ

2012年11月16日 20時53分20秒 | バイク
バイクが重要な役割を果たしている映画がいくつかあります。
今日はそれらについて思い出してみます。

まず、一番にあげなければならないのは「あの胸にもういちど」でしょう。
この映画は1968年に公開され、その原題は「Girl on a Motercycle」といいます。

マリアンヌ・フェイスフル演ずるレベッカが彼女の愛人ダニエル(アラン・ドロン)のもとへバイクで駆け付けるシーンが印象的です。
この映画はフランスの作家マンデアルグの「オートバイ(La motocyclette)」が原作です。
映画と原作小説の内容については他に詳しく書かれているものがあるでしょうから、ここでは割愛します。
この映画の邦題のつけ方が良い。
映画も小説もその原題は「Girl on a Motercycle」、「La motocyclette」というそっけないものなのに「あの胸にもう一度」という邦題は映画の結末を考えればぴったりのものである。
さて、この映画でヒロインが乗ってるバイクは「ハーレーダビットソン」です。原作の小説でもそうなっています。
原作の小説では排気量は1200ccとなっていますが(白水Uブックス、オートバイ、11ページ)その機種までは分かりませんでした。

次の映画はやはり「大脱走」を挙げなければならないでしょう。

スティーブ・マックイーン演ずるアメリカ軍航空兵が捕虜収容所を脱走しドイツ軍のバイクを奪い疾走するシーンが圧巻でした。
この映画で実際に撮影に使われたのは、ドイツ製のBMWではなく英国製のトライアンフです。
史実的に見ればドイツ軍が英国車を使用するはずは無いのでおかしな事とは思いますが、そんな些細な事を除けば、この映画に出てくるトライアンフは渋いです。
映画の撮影に使用された機種は「トライアンフ・トロフィー・TR6」だと知人より教えてもらいました。
スティーブ・マックイーンは実生活でもバイクを愛好し、この映画の中でもアメリカ軍航空兵を追いかけるドイツ兵の役で実際にバイクを操縦しています。
また、後年、マックイーンはホンダがアメリカで売り出したオフロードバイク「エルシノア」の宣伝やカタログに登場しています。そのバイクが欲しくてたまらなかったのですが、貧乏で買えませんでした。


余談ですが秋田県内にいる知人が「トライアンフ・トロフィー・TR6」を所有しています。見せてもらいに行ったことがあります。
1956年頃の製造の車体との事ですがすばらしく良い状態の物でした。ナンバーを取り走れるようになっています。
「トライアンフ・トロフィー・TR6」の写真を見てもらいます。
   
知人が所有しているものです。

さて、次に印象に残った映画はは若き日のゲバラと友人がバイクで南米を旅したものがあります。
「モーターサイクル・ダイアリーズ」といいますが、この映画はゲバラの親友アルベルト・グラナドが出版した『チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記』が元になっています。2004年に映画化されています。
   

実際にゲバラたちが旅行に使用したバイクは英国のノートンの500ccモデルだそうです。1939年製のオンボロバイクだったそうです。
彼らが10000キロをも超える旅をしたのはゲバラが23歳の時です。
ゲバラは1928年に生まれていますので旅のお供に使用したバイクは12年ものの中古バイクという事になります。当時の南米の道路事情を考えればまさしく「道なき道」を進んでいったのでしょう。ゲバラがその後、カストロと一緒にキューバ革命の偉業を成し得たのもこのバイクでの旅が原点にあったのでしょうか。

「ゲバラは生きるように旅をし、旅するように生きた。その人生そのものが、見果てぬ夢と理想に向かってひた走る、壮大な一つの旅だった。」とゲバラを敬愛する戸井十月氏は述べています。

バイク映画で欠かせないものといえば「イージーライダー」があります。
この映画はあまりにも有名で小生もブログで取り上げたことがありますので、その時の記事をリンクしておきます。
この映画に出てくる機種はハーレーを改造したチョッパーです。


この映画以降、わが国でもチョッパーに改造するのが大流行になっていきます。その意味でもこの映画は画期的な映画です。

さて、ここまでに映画に登場したバイクは外国製でしたが、バイクといったら今ではやはりメイドインジャパンでしょう。という訳で、日本製のバイクが使われた映画があります。
残念ながら日本映画ではありません。「マッドマックス」というオーストラリアの映画です。
日本製のバイクが多く出演しています。

中でもマニアに受けているのが次のもの。

このようにして映画の中のバイクにそっくりに改造して楽しんでいるマニアもいるようです。
機種はカワサキのZ1000のようです。

映画の題名や内容を忘れてしまいましたが、アランドロンが主演をしたものにやはりバイクが出てきたのがあります。
かなり昔の事で、おぼろげな記憶しかありませんが、つぎのようなシーンでした。
納屋か倉庫から脱出しようとする主人公が跳ね上げ式の扉を開けてバイクで飛び出すシーンでした。建物の外には主人公の敵が待ち構えています。
バイクの後ろにロープを結びそのロープを跳ね上げ式の扉の開閉紐に結びエンジンを掛けると同時にバイクを発進させ扉を開けて逃げ出すのに成功した場面でした。
確か、これもカワサキのバイクだったような気がします。
はて、なんと言う映画だったのかしら。ご存知の方がいらしたら、教えていただきたいものです。

思いつくまま適当に映画をあげてみました。
バイクの出てくる映画を他にも思い出しましたらいずれ、記事にしたいと思います。




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2 コメント

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楽しく拝見させて頂きました。 (Triumph T120R)
2017-11-29 14:48:41
懐かしい画像が多く楽しめました。
ご友人のトライアンフ も程度が良く大切にされてることがよく分かります。
写真のトライアンフ はエンジンとミッションが一体、フロントブレーキの種類から
1968年から1970年頃の車両と思われますが私も欲しいオートバイです。
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コメントありがとうございます。 (8チャン)
2017-11-29 16:20:25
Triumph T120R 様
旧い記事ですが、お読みいただきありがとうございます。最近はバイクでのロングツーリングも億劫になり近場への日帰りが主になっていますが、この記事を書いた頃は一日に500~600キロぐらいも走ったことがありました。これからもよろしくお願いします。
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