先日のバイク旅の続きです。第2回目となります。
8月1日の夜に秋田を発ち、翌日の早朝には長野県に達していました。途中で仮眠を取ったせいか疲労感もありません。
いよいよ本格的なツーリングです。そこまでの走行は、いわば移動のための走りなのです。
それにしても秋田からの移動距離は長かった。走っても走っても目的地までの距離は縮まって行きません。
今回のバイク旅で最もつらかったのは、実は長野までの移動っだたのかもしれません。
周りの景色が何も見えない中での走行は、ただ走ることが目的になってしまいます。
バイクのヘッドライトが照らすわずか100メートル先がバイクが向かう世界となってしまうのです。
これは実に孤独な作業です。
一緒に走る者はもちろんいません。
時折、先行する車のテールランプの灯りや長距離トラックから浴びせられるパッシングライトの光のみがあるだけです。
数時間もそのような状態での走行が続きます。時刻は深夜の2時をまわっています。
闇の夜空を走っていった「銀河鉄道」には、ジョバンニのほかに乗っている乗客がいたのに。
その時のバイクには自分だけが乗っているだけでした。
長時間そのような走行をつづけると、精神に変調をきたすこともあると聞いたことがあります。そんなときは休みました。
サービスエリアのベンチに座り、飲みものや軽食を口にし、紫煙をくゆらせながら時折出入りする車などを眺めていると気分が落ち着いてきます。
そうして、仮眠から目を覚ますと薄明りになっていました。陽が昇る前のひんやりした風が心地よく感じられます。
さあ、いよいよツーリングの始まりです。元気も出てきました。
その日の宿泊地は松本にしていました。このまま走って行ったのではあまりにも早く到着してしまいます。
長野道を南下し、野尻湖のインターで高速を降りて一般道を進むことにしました。
野尻湖に着いたのは早朝の6時ころ、避暑客もまだ誰もいません。野尻湖のすぐ近くに「ナウマンゾウ博物館」があるらしいので行ってみました。もちろん誰もいません。建物の外観を眺めただけです。
野尻湖を一周して次に向かうことにしました。
途中で腹ごしらえをして、次に向かったのは美ヶ原高原です。
美ヶ原高原は標高1900mを超える場所にあります。曲がりくねった道をどんどん上っていきます。いくつのコーナーを回っていったのかはわかりません。しかもキツイ上りです。
バイクもライダーも「もういい加減してくれ」と音をあげそうになったころに美ヶ原高原に到着しました。
美ヶ原高原には美術館があります。なだらかな山の斜面に彫刻やオブジェが屋外展示されているのです。
ですが、そこはあいにくの天気。霧がかかり屋外の展示物はほとんど見えません。わずかに美術館の屋根のオレンジ色が見えるのみです。
晴れていれば見えるはずの彫刻などの配置を示した案内看板をカメラに収めて、見たことにしましょうかね。
仕方がないのでそこのレストランで早めの昼食です。信州といったらそばですので、天ぷらそばのセットをいただきました。
腹ごしらえも済ませましたので、そこからビーナスラインで霧ヶ峰高原を目指します。
この高原道路は晴れた日には信州の山並みを望み、素晴らしい絶景を目にすることが出来るとのことでしたが、その日の天候は全線が曇りか霧、ただただ道路の前方をにらんで走っていっただけでした。
景色は良く見えないし、霧の中では体に当たる風は冷たいし、まったく良いところはありませんでした。
それでも霧ヶ峰高原につく頃には天候も少しは回復して、幾分ではありますが高原の気分を味わうことが出来ました。
広大な霧ヶ峰高原の駐車場にはバイクは僕のほかには1台、車は十数台ぐらいといったところでしょうか。
やはり、ここもその名の通り「霧ヶ峰」なのでした。霧のため視界は200~300メートルぐらいでした。
何処を通ってきたのかの案内看板がありました。
高原道路を諏訪湖の方へ降りて、今夜の宿泊地の松本へ向かうことにしました。
信州の道路は二ケタ国道であっても片側1車線のところがほとんどで、とにかく渋滞が続いていました。
何処の町や市を通過するにもわずかな距離でもとにかく時間がかかるのです。
信州は山と山とのわずかな隙間に人が暮らしているのが良く分かります。
新たなバイパス道など作れる余地がないのはわかりますが、あの渋滞はいただけません。
バイパスを作るとなると高架しかないのでしょうね。
わたくしが住む秋田県などはわずか2~3000人ほどの人口の地区にさえ、バイパス道があるというのに、と思ってしまいました。平坦地が少ないということは、それだけ生活するには大変な困難さがあるのですね。
さて、だんだん松本に近づくにつれ、雲行きが怪しくなってきました。
松本市に到着した時にはまだ小雨だったのが、夕食を取ろうと外に出たときにはもはや本降り。仕方がないのでコンビニで折り畳み傘を買い、夕食とお土産の物色に出かけました。
松本駅の近くに泊まったのですが、付近には有料の駐車場がたくさんあります。駅ビルはすぐ近くで、少し離れたところにはパルコもありました。当初、駅ビルでお土産を探したのですが、気に入ったものが見当たりません。店員さんに同じようなものが近くで売ってるところはないかと尋ねて、パルコを教えてもらったのです。自分の店の売り上げにつながらないのに親切に教えていただきました。感謝です。
パルコで友人へのお土産を買い求めたのち、近くの居酒屋で一人反省会です。生ビールを2杯とサワーで一人乾杯です。
長野に入るまでの夜間走行は確かにつらいものがありましたが、その後は順調に松本までは予定通りでした。
次の日に備えてその日は早く休みました。
次に続きます。
8月1日の夜に秋田を発ち、翌日の早朝には長野県に達していました。途中で仮眠を取ったせいか疲労感もありません。
いよいよ本格的なツーリングです。そこまでの走行は、いわば移動のための走りなのです。
それにしても秋田からの移動距離は長かった。走っても走っても目的地までの距離は縮まって行きません。
今回のバイク旅で最もつらかったのは、実は長野までの移動っだたのかもしれません。
周りの景色が何も見えない中での走行は、ただ走ることが目的になってしまいます。
バイクのヘッドライトが照らすわずか100メートル先がバイクが向かう世界となってしまうのです。
これは実に孤独な作業です。
一緒に走る者はもちろんいません。
時折、先行する車のテールランプの灯りや長距離トラックから浴びせられるパッシングライトの光のみがあるだけです。
数時間もそのような状態での走行が続きます。時刻は深夜の2時をまわっています。
闇の夜空を走っていった「銀河鉄道」には、ジョバンニのほかに乗っている乗客がいたのに。
その時のバイクには自分だけが乗っているだけでした。
長時間そのような走行をつづけると、精神に変調をきたすこともあると聞いたことがあります。そんなときは休みました。
サービスエリアのベンチに座り、飲みものや軽食を口にし、紫煙をくゆらせながら時折出入りする車などを眺めていると気分が落ち着いてきます。
そうして、仮眠から目を覚ますと薄明りになっていました。陽が昇る前のひんやりした風が心地よく感じられます。
さあ、いよいよツーリングの始まりです。元気も出てきました。
その日の宿泊地は松本にしていました。このまま走って行ったのではあまりにも早く到着してしまいます。
長野道を南下し、野尻湖のインターで高速を降りて一般道を進むことにしました。
野尻湖に着いたのは早朝の6時ころ、避暑客もまだ誰もいません。野尻湖のすぐ近くに「ナウマンゾウ博物館」があるらしいので行ってみました。もちろん誰もいません。建物の外観を眺めただけです。
野尻湖を一周して次に向かうことにしました。
途中で腹ごしらえをして、次に向かったのは美ヶ原高原です。
美ヶ原高原は標高1900mを超える場所にあります。曲がりくねった道をどんどん上っていきます。いくつのコーナーを回っていったのかはわかりません。しかもキツイ上りです。
バイクもライダーも「もういい加減してくれ」と音をあげそうになったころに美ヶ原高原に到着しました。
美ヶ原高原には美術館があります。なだらかな山の斜面に彫刻やオブジェが屋外展示されているのです。
ですが、そこはあいにくの天気。霧がかかり屋外の展示物はほとんど見えません。わずかに美術館の屋根のオレンジ色が見えるのみです。
晴れていれば見えるはずの彫刻などの配置を示した案内看板をカメラに収めて、見たことにしましょうかね。
仕方がないのでそこのレストランで早めの昼食です。信州といったらそばですので、天ぷらそばのセットをいただきました。
腹ごしらえも済ませましたので、そこからビーナスラインで霧ヶ峰高原を目指します。
この高原道路は晴れた日には信州の山並みを望み、素晴らしい絶景を目にすることが出来るとのことでしたが、その日の天候は全線が曇りか霧、ただただ道路の前方をにらんで走っていっただけでした。
景色は良く見えないし、霧の中では体に当たる風は冷たいし、まったく良いところはありませんでした。
それでも霧ヶ峰高原につく頃には天候も少しは回復して、幾分ではありますが高原の気分を味わうことが出来ました。
広大な霧ヶ峰高原の駐車場にはバイクは僕のほかには1台、車は十数台ぐらいといったところでしょうか。
やはり、ここもその名の通り「霧ヶ峰」なのでした。霧のため視界は200~300メートルぐらいでした。
何処を通ってきたのかの案内看板がありました。
高原道路を諏訪湖の方へ降りて、今夜の宿泊地の松本へ向かうことにしました。
信州の道路は二ケタ国道であっても片側1車線のところがほとんどで、とにかく渋滞が続いていました。
何処の町や市を通過するにもわずかな距離でもとにかく時間がかかるのです。
信州は山と山とのわずかな隙間に人が暮らしているのが良く分かります。
新たなバイパス道など作れる余地がないのはわかりますが、あの渋滞はいただけません。
バイパスを作るとなると高架しかないのでしょうね。
わたくしが住む秋田県などはわずか2~3000人ほどの人口の地区にさえ、バイパス道があるというのに、と思ってしまいました。平坦地が少ないということは、それだけ生活するには大変な困難さがあるのですね。
さて、だんだん松本に近づくにつれ、雲行きが怪しくなってきました。
松本市に到着した時にはまだ小雨だったのが、夕食を取ろうと外に出たときにはもはや本降り。仕方がないのでコンビニで折り畳み傘を買い、夕食とお土産の物色に出かけました。
松本駅の近くに泊まったのですが、付近には有料の駐車場がたくさんあります。駅ビルはすぐ近くで、少し離れたところにはパルコもありました。当初、駅ビルでお土産を探したのですが、気に入ったものが見当たりません。店員さんに同じようなものが近くで売ってるところはないかと尋ねて、パルコを教えてもらったのです。自分の店の売り上げにつながらないのに親切に教えていただきました。感謝です。
パルコで友人へのお土産を買い求めたのち、近くの居酒屋で一人反省会です。生ビールを2杯とサワーで一人乾杯です。
長野に入るまでの夜間走行は確かにつらいものがありましたが、その後は順調に松本までは予定通りでした。
次の日に備えてその日は早く休みました。
次に続きます。
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