ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

「燃費」について考える

2016年06月04日 19時30分58秒 | ひまつぶし
「燃費」とは発電機などの走行を伴わない機械については単位時間当たりの燃料の消費量であり、走行を伴う機械については一定の走行距離を走行するのに要した燃料の消費量のことだと一般に思われています。

私たちに関心のあるのは、自動車、それも乗る機会のある自家用車の「燃費」であるのは言うまでもありません。
バスや大型トラックなどの輸送機関の車両の燃費に関心があるのは、その業界の人に限られるでしょう。
電車などの鉄道車両の燃費(正確には電費といったほうがいいのかな)に関心を持つのはよほどの物好きしかいないでしょう。また、軍事で使用される車両、船舶、航空機などの燃費に興味を寄せる人がいれば、その人はかなりのオタクでしょうね。

さて、燃費の良し悪しはユーザーのお財布に直接の影響を与えますので、私たちは大きな関心を寄せるわけです。
プリウスに乗っているわたくしの友人は燃費にものすごく関心があって、車の購入時からの通算平均燃費は1リットル当たり19kmだと先日話しておりました。年間3万キロも走る人ですので燃費に関心があるのもうなずけますがね。

プリウスというエコカーのこの19キロという数値が良いのかあまり良くないのかの判断は私にはできませんが、少なくとも、私の乗っている軽ワゴン車の燃費よりは、はるかに良いのは間違いありません。
その方は若いころはスカイラインのDOHCターボ車に乗っていた時がありまして、その時分に仙台から秋田市までの所要時間が2時間を切った、(秋田自動車道ができる前の話です)なんてことを話すようなスピード狂っだたのですが、今や立派なエコノミストになっています。

わたくしはいわゆる公表されている「燃費」には関心がありません。燃費が良いと評価されている車でも、交通の状況や乗り方次第では悪くもなったりするものでしょう。連休や年末年始の数十キロにもなる渋滞などでは燃費が良いはずはありません。
また、道路の前後に自分以外の車がいない状況で省燃費運転を心がければ、カタログ燃費に近い数値をだすこともできるかもしれません。燃費は交通の状況や乗り方に大きく左右される数値だと思います。
車メーカーが公表している燃費はあくまでも、一定条件、しかもメーカーにっとて有利な条件での目安にしかならない数値であることをユーザーは知っておくべきです。昔の60キロ定速走行時のカタログ燃費などはひどいもんでしたよ。ユーザーはその時分はメーカー発表の燃費は「話半分」と思って間違いない、というのが常識でした。実際、積雪期の秋田での燃費は「半分」にも満たないのが実情でした。

さて、わたくし流の「燃費」については次のように考えています。
個々の車両の実用燃費は良いにこしたことはありませんが、もう少し広く考えて単位当たりの距離を走るのにいくらのお金を出費しなければならないのか。ということです。
仮に500万円の高級車がリットル当たり20キロ走ると仮定します。一方、150万円の軽自動車がリットル当たり15キロしか走らなかったとします。500万円の高級車と150万円の軽自動車の双方の車両購入費や税金、車検費用などの維持費の合計を考慮に入れると、20キロ走る高級車が「燃費」が良いと言って喜んでいいのでしょうか。燃料の購入費は車両とそれに乗る人間の移動にかかる総費用の一部に過ぎないと思います。

売らんが為のメーカー公表の「燃費」に一喜一憂するなんて、もうやめにして自分なりの「燃費向上」を目指しましょうよ。
自動車メーカーも「燃費向上」競争なんてやめて、この車を1キロ走らせるのにいくらの費用が掛かるのかを発表したらどうでしょうか。




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