コロナのおかげで私たちの社会は大きな影響を受けています。コロナが私たちに教えてくれたことを二つ挙げてみたいと思います。
一つは、会社やオフィスに毎日通勤しなくとも、仕事はそれなりにやって行ける、と言うこと。もう一つは会社帰りに居酒屋やスナックに出かけなくとも、生活の上では何ともないこと、でした。
この二つのことは何を意味しているのでしょうか。今日はそれについて考えてみます。
オフィスに出かけないでも仕事ができることは、今までの会社やオフィスでの働き方を考え直すことでもあります。毎日決まった時間に会社に行き、上司や同僚と一緒にそこで時間を過ごし、帰宅途中に一杯ひっかける。サラリーマンの多くの方はそのような生活をしてきたと思います。自宅勤務では上司や同僚はすぐ側にはいません。わからない事や問題が起きた時、相談できる同僚は側にはいません。まずは自力で解決する事が求められます。自宅勤務では先輩が隣にいないので、「おしえてくん」は通用しないのです。上司の仕事もおんなじです。自分の仕事を部下に命じるばかりで、自分では何もしない部長や課長は、部下がいないので存在理由がなくなってしまいます。そして、オフィスに皆が集まる事がないので、オフィスそのものも必要なくなります。借りる会社がなくなったオフィスビルのオーナーや不動産屋は家賃を下げなくてはなりません。そもそも、都心の一等地に高額な家賃を払ってまで、オフィスを構えなくても業務ができるのなら、高い家賃を払ってまでそこにいる必要はないと気づくのは当然です。一等地にオフィスを構える事が会社のステータスであったのは幻影であった事がコロナにより明らかにされたのです。
また、それまで仕事帰りに一杯ひっかけ明日の英気を養うと称してスナックに繰り出し、カラオケを歌ったおじさんたちは、飲み屋さんに行って英気を養わなくても、仕事の遂行には影響しなかったことを学んだはずです。
コロナはこのように、それまでの仕事の仕方や、生活の様式の多くの面で再考を促しているように思います。
オフィスがなくても仕事はできる、飲み屋さんに行かなくても「明日の英気」には影響しない。このような新しい時代が始まりつつあるように感じます。
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