京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

京都御苑 桜巡り

2021年03月19日 13時18分00秒 | 日記
 今年の桜の開花が異常?に早く、18日の午前中に京都御苑とその周辺の桜巡りをしました。










堺町御門から入り"出水の桜"へ。
御苑内でも早咲きの桜です。
向かいには"出水の小川"が流れ、馬酔木の花との共演も綺麗です。







北に歩くと右手には"西園寺邸跡"があり駒札の下には椿の花が多数落花しています。







また少し北へ歩くと左手には桃林があり、紅、白の桃の花が満開でした。





桃林の直ぐ北側には白木蓮が一本あり、大きな花を咲かせています。









いよいよメインの近衛邸跡の糸桜です。
五摂家筆頭の近衛家は池の西側に広大な屋敷を構えていました。

近衛家では糸桜が名高く、多くの洛中洛外図屏風にも描かれています。







ご覧の様に、蕾がほとんど見られないので、ここ最近の陽気でいっきに満開状態になった様です。







今出川御門から御苑をでて今出川通を西に進むと冷泉家があります。
現存する唯一の公家屋敷で道沿いに見事な一本桜があります。







今度は烏丸今出川の交差点を南下しす。
西側に平安女学院の有栖館があり、こちらの一本桜も早咲きの桜として名高いです。

有栖川宮家は元は御所の正門・建礼門前に屋敷を構えていましたが大正2年(1913)に威仁(たけひと)親王の薨去により系統が途絶えてしまいました。

平安女学院が建物を買取り、現在地に移築されました。

庭園は十一代目小川治兵衛さんが管理されています。










青蓮院門跡

2021年03月19日 07時59分00秒 | 日記
 青蓮院門跡は京都における天台三ヶ室門跡寺院のひとつで非常に格の高いお寺で今の上皇、上皇后さまも天皇在任中に訪問されています。





門跡寺院だけに築地塀の定規筋も最高の五本線が入っています。







先ずは山門を入り左手にある親鸞聖人ゆかりの植髪堂へ。
駒札にあるように九歳で得度した聖人の髪の毛を張り子で作った聖人の童形像の頭上に植え付けた像をお祀りしています。

こちらは門徒以外の方以外、ほとんど立ち寄る方は居られません。









受付を済ませて華頂殿へ。
襖絵の「蓮」は平成16年に奉納された木村英輝さんの作品です。
日本画に使われる岩絵具ではなくアクリル絵具を使われているので発色が鮮明でしかも劣化しないのが特徴です。









暫く、華頂殿からの眺めを楽しみ門跡寺院特有の「宸殿」へと向かいます。
宸殿は歴代の天皇のご位牌をお祀りしている建物で青蓮院の主な行事はこちらで行われます。
御所紫宸殿と同じく左近の橘、右近の桜が植えられています。
東福門院の旧殿を移築したものです。





国宝・青不動(レプリカ)がお祀りされているお堂の前には「聖天堂」が再現されています。
明治期の廃仏毀釈が無ければどれ程の素晴らしい文化財が残っていたか、、、明治政府の負のひとつです。





小御所の優美な建物です。



青蓮院の本堂です。
他のお堂に比べて随分と小さなお堂ですがご本尊「熾盛光(しじょうこう)如来曼荼羅」をお祀りしています。

馴染みのない仏さまですが大日如来の仏頂尊(ぶっちょうそん)-頭の頂におられる極めて崇高な仏さま-で偉大な仏の智慧と光を発せられています。
曼荼羅の背景には「群青」の青色の顔料で彩色されているそうです。

青蓮院の夜間拝観では本堂後ろから青色の光線が放たれます。







青蓮院には趣きの異なるふたつの庭園があります。

先ずは室町時代に相阿弥により作庭された池泉回遊式庭園です。龍心地の背景にある粟田山を借景に広がる庭園です。
中にある立派な石橋が見ものです。







もうひとつは華頂殿の東側に広がる「霧島の庭」です。
江戸時代初期に活躍した小堀遠州の作庭と伝わります。

好文亭の駒札にある様に、青蓮院は一時、後櫻町天皇の里内裏となりその際の御学問所となったのが好文亭です。







境内の西側には親鸞聖人童形像があります。
駒札にあるように親鸞聖人はわずか9歳でここ青蓮院で得度しています。

当時この年齢では得度は出来ず、聖人が藤原氏系の日野家の出身だった事と、当時の青蓮院の院主が天台座主まで勤められた高僧・慈円であった事が影響しているように思えます。





中務省(なかつかさしょう)の許可が遅れ、慈円は得度式を明日にしょうとされましたが聖人は歌を詠み揺るぎない決心の強さを示されたのは有名な話です。





神宮道沿いの桜が咲き始めていました。



コロナ終息を願い角大師の特別御朱印を授与して頂きました。



















受付を済ませ