受講している京都アスニーセミナーで"京都おもてなし大使"も務められている小嶋一郎さんの「聖武太子とその信仰」を受講し、大いに感銘を受けました。
太子が山背大兄王や蘇我馬子らの前で勝鬘経を講義している様子の「聖徳太子勝鬘経講讃図」です。
やはりプロガイドの方の講演は違いますね!聴衆を飽きさせることがありません。
一方、大学の先生や学者の方の講演は文献の解説や学説の紹介が多く、かなりマニアックな内容になりがちです。
前置きが長くなりましたが、この日は聖徳太子創建の"鵤(いかるが)の太子"と呼ばれる斑鳩寺(兵庫県揖保郡太子町)を訪ねました。
風格ある仁王門を入ると正面に講堂、右手には三重塔と鐘楼が迎えてくれます。
お寺のご由緒は、推古天皇14年(606)に太子が飛鳥豊浦宮で天皇の御前で勝鬘経を講説されました。
天皇は非常にお喜びになられ、この地を太子に寄進され「斑鳩荘」と名付け伽藍を整備されたのが始まりです。
その後は法隆寺の荘園に施入され千年近く栄えたようです。
聖徳太子十六歳の孝養像を安置する聖徳殿です。お堂の前には太子の愛馬「黒駒」が、、。
像の御衣は代々親王家から寄進され、現在の物は昭和37年に高松宮宣仁親王から寄進された物だそうです。
また、明治から大正にかけて中殿、奥殿が増築されました。
後者は法隆寺夢殿を模した八角円堂で国の登録有形文化財に指定されています。
次に宝物館(聖宝殿)を鑑賞します。
太子が山背大兄王や蘇我馬子らの前で勝鬘経を講義している様子の「聖徳太子勝鬘経講讃図」です。
薬師如来、日光・月光菩薩の三尊形式です。
十二神将の内の酉神像です。
何も鎌倉時代の作で国の重要文化財です。
(講讃図及び仏像の写真は購入した絵葉書から転載しました。)
次に加古川市にある鶴林寺へと向かいます。