京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

大徳寺瑞峯院 (京の冬の旅)⑥

2021年03月21日 19時20分00秒 | 日記
 瑞峯院は大徳寺山内でも数少ない通常拝観をされている塔頭寺院です。









表門横にある"独坐庭"の石標は東福寺光明院と同じ様式でこれで重森三玲作庭の庭園があるのが分かります。

瑞峯院はキリシタン大名・大友宗麟が天文4年(1535)に創建した大徳寺の塔頭寺院です。







こちらは境内どこでも撮影が許可されていますが「平成待庵」の内部だけ撮影不可との案内がありました。







客殿の南庭「独坐庭」です。
昭和36年に作庭された枯山水庭園で右にある大きな石組みは蓬莱山を表しています。
周りの荒海を砂紋の深さで表現しています。
禅語「独坐大雄峰」を作庭のモチーフにしているのも重森三玲らしいところです。
授与して頂いた御朱印にもこの言葉がありました。



北庭は「閑眠庭」と呼ばれる庭園です。
写真の角度から庭石を見ると十字架に石が配されているのが分かります。
開基の大友宗麟がキリシタンであるのを象徴する庭園です。





茶室「安勝軒(あんしょうけん)」です。
三畳台目の茶席で、亭主と客との位置が一般的な茶室とは逆になった"逆勝手"になっているのが特徴です。

「大徳寺の茶面(ちゃずら)」と言われる程にそれぞれの塔頭には茶室がありますが"逆勝手"の茶室は「安勝軒」のみです。




御朱印を授与して頂きましたが相場の300円でした。

"京の冬の旅"のスタンプラリーが3つ貯まったので今宮神社の門前名物"あぶり餅"を一文字屋和輔さんで頂きました。

今まで大徳寺周辺にはスタンプラリーの特典対照のお店が無かったので"一和"さんと"かざりや"さんとが加わり便利になりました。







いつ頂いても美味しいです。







大徳寺聚光院 (京の冬の旅)⑤

2021年03月21日 07時39分00秒 | 日記
 大徳寺聚光院は永禄9年(1566)に戦国武将・三好義継が父の長慶の菩提寺として創建された寺院です。







方丈には安土桃山時代の天才絵師・狩野永徳とその父・松栄の国宝障壁画が残されています。



オリジナルは京都国立博物館に寄託され、大日本印刷の"伝承美"による複製が展示されています。











聚光院創建450年の にそのオリジナルが京博から9年振りに里帰りし、予約制で公開されました。



聚光院は千利休が自ら選んだ菩提寺であり、現在の三千家の墓所もこちらにあります。



庭園は名勝庭園に指定され、以前は白砂の枯山水庭園だったようですが現在は苔庭になっています。
狩野永徳の下絵をもとに千利休が作庭したと伝わり、方丈の障壁画の水が庭園に流れ込んでいるかのような一体感があります。



重要文化財の茶室「閑隠席(かんいんせき)」です。
利休居士の150回忌にあたる寛保元年(1741)に表千家より寄進された茶室です。





同じく重要文化財の茶室「枡床席」は文字通り枡のような正方形の床を持ち、障子も多く明るく開放的な四畳半の茶室です。

両茶室の間に水屋があり合理性も兼ね備えています。





今回は非公開ですが平成25年に建て替えられた書院には千住博さんの「滝」をテーマにした襖絵が有ります。







最近では高野山金剛峯寺に襖絵を奉納され、話題になりました。



受付で書置きの御朱印を授与して頂きましたが志納料が千円でびっくりしました。
普通、どのお寺も300円が相場です。
3倍強もの法外な志納料は考えものです。再考を願います。

また、今回もまた、また、また、一切の撮影は禁止でした。

表門以外境内の写真は全てネットから転載したものです。
(金剛峯寺の写真は私の撮影です。)