京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

智積院(ちしゃくいん)

2020年10月28日 08時35分00秒 | 日記
 智積院は真言宗智山派寺院約3千の総本山です。





令和2年度の京都非公開文化財特別公開で宸殿内が公開されています。

受付を済ませ、まずは宝物館を見学します。桃山時代を代表する長谷川等伯・久蔵による楓図・桜図がガラスなどの保護カバーも無しに近くで鑑賞できるのがこちらの良いところですね。
この日は生憎、等伯筆の楓図は東博で開催中の「桃山 天下人の100年」展に出張中でした。









講堂の前を通り書院へ。
智積院庭園は国の名勝庭園で、秀吉公の遺児鶴松の菩提を弔う為に建立された祥雲禅寺の庭園を江戸時代に改修した庭園です。





内部の絵は複製画で構成され、当時の雰囲気を味わう事が出来ます。
豪華絢爛であり力強い桃山文化を感じます。



上の写真の建物が宸殿です。
賓客を迎える施設で普段は非公開です。

今回の特別公開では孔雀明王像(重文)が公開されています。古来インドでは孔雀が害虫や毒蛇を喰らうことから「人々の厄災や苦痛を取り除く功徳」があるとして信仰されて来ました。
日本に伝えたのは弘法大師空海です。
絵画、尊像ともに珍しい像です。



また、宸殿の一室には堂本印象の「婦女喫茶図」のモダンな襖絵があります。

宸殿内の違い棚の等伯筆「松に黄蜀葵(とろろあおい)及び菊図」も公開されています。
前述の祥雲禅寺客殿を飾った襖絵の一部です。
天下人秀吉に見出され、持てる技量の全てを注ぎ込んだ等伯渾身の作です。

秀吉はこの絵を見て我が子を失った失望感が少しは癒されたのでしょうか?

(宝物館及び宸殿内は撮影禁止なのでネット、古文化保存協会の拝観の手引きより転載させて頂きました。)






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