大阪商船KK、ほのるる丸(1960年頃)
この船は、今から50年ほど昔、1963年に私が初めて3等航海士として乗り組んだ船です。日本からシンガポールとスエズ運河を経由してヨーロッパを往復する定期船でした。総トン数9,371トン、12,000馬力の高速貨物船でした。
1963年のほのるる丸以来、航海士を卒業した今もなお人生の航跡を描き続けています。
このブログでは、観光旅行とは一味違った意味で地球と異国の人々との触れ合いを紹介します。ここでは、単なる回顧でなく、一人の丸腰の人間の視点でこの地球を眺める積りです。
250馬力のボートの航跡(Fond du Lac, WI, US 1980年撮影)
航跡(Wake:ウェイク)にはいろいろなイメージがあります。上の写真は、手摺りにしがみ付かないと振り飛ばされそうな航跡です。また、時には、ことばや映像で再現不可能な幻想的な航跡もあります。さらに、航跡には直ぐに消え去るものと、いつまでも心に残るものがあります。ここでは、いつまでも心に残るものを航跡といいます。
この地球には、お金や権力、地位や名誉とは無関係な世界があります。また、言語も関係しないこともあります。たとえば、見知らぬ人から受ける親切、これはことばの問題ではありません。口先の虚像でなく、ことばなしでも確実に実在します。このブログでは、このような周波数を感知するアンテナで身近なできごとも航跡の一つの断面として紹介します。
最近(2010 & 2011)、若い世代に知識・経験を引き継ぎたいと次のような本を出版しました。日本語版と英語版の図表は同じ、用語も国や業界の方言でなく日本と英語圏で実際に使われている専門語を使用しました。目的の一つですが、両書を左右に開ければ、工場に関わる日本人の英語教育、外国人の日本語教育にも利用できます。
この本の出版を機に、筆者自身も工場という限られた世界から一般的な世界に、このブログとともに土俵を広げようと思います。
早速、お気に入りに追加しておきました。
次回を楽しみにしています。