若かりし頃に訪れてから 長らくご無沙汰していた「室生寺」を久しぶりに参詣しました。
このお寺は 奈良でも指折りの名刹なのですが宇陀市の少し奥まった場所にあり 長谷寺までは時々出向いても ここはパスしていました。
太鼓橋を渡って山門に向かうのですが 何しろ うん十年ぶりなので過去の記憶が殆ど飛んでいます。
橋の先にある「表門」ですが ここからは入場できません。
当お寺は 真言宗の祖・弘法大使(空海)所縁の寺で 同じく弘法大師が開いた高野山が女人禁制だったのに対して 女人の入山を許していたので「女人高野」と呼ばれていたそうです。(女人高野と呼ばれる寺は高野山周辺に4つある内の一つ)
受付を済ませ入山すると すぐ右手に仁王門が現れます。
赤鬼 青鬼のような迫力ある仁王像が 門の左右を固めています。
石積の参道「鎧坂」を登っていくと 建物の屋根が見えてきます。
それは「金堂」で 平安時代初期建立の単層寄棟造りの建物とのことで 国宝に指定されています。
その奥には これも国宝の「本堂」と「五重塔」が見えてきます。
室生寺と言えば 何と言ってもこの美しい五重塔ですが 1998年の台風により大きな損傷を被り 二年後に修復されました。
周りの木々や 今が盛りの「シャクナゲ」とのコラボが素敵です。
訪問時は 少し早いかと思っていたシャクナゲが満開で境内を埋め尽くしていました。
次回はその様子を紹介します。